小さな出来事、大きな足跡

小さなことを積み重ねて気が付くと自分の型ができている。取るに足りない事にも意味はある。

野良猫に学ぶ

2023-05-28 07:09:03 | 身辺雑記

5月というのに暑い日が続いた。花粉症は完治とはいかないものの思い切って窓全開!!外気が爽やか!素晴らしいと思ったのもつかの間。

風にのって漂う猫のおしっこの臭い。

犯人はこちら

両耳共にカットなし。野良猫だ。はす向かいのアパートに住むおばあちゃんがごはんをあげてるよう

で、写真のようにアパートの外階段で寝ていたり、おばあちゃんの玄関ドアの前でずっと佇んでいたり

する。臭いは困るが可愛らしく憎めない子である。

 

蓄えもなく、将来の安定もなく、不安と焦りをいつもどこかで持っている自分だが、こうした猫達を見

ていると頭が下がると思うこともしばしば。この子も今のところはおばあちゃんありきの生活で必死に

くらいついている様子がうかがい知れる。今は幸せだとしても、この先おばあちゃんにもしもの事があ

っても知る由もない。

 

千葉の実家の向いの家にも猫がいた。昨年までは時々うちの家の庭を散歩しに来て父とも顔見知りだっ

たし、私も見たことがあった。こちらは飼い猫だったが、向かいの家の人が引っ越す時に置き去りにさ

れ、野良猫になってしまった。正月に帰省した時、父から聞いた話によると、猫は飼い主が戻ってくる

のを待ち、時々夕方過ぎになるとどこからともなく空き家になった向かいの家に様子を見に来るとのこと。

夕方過ぎに仕事から戻る飼い主さんだったんだろうな。そんな話をしながら父と車で買い物に出かけた

帰り道、父が、あの猫だというのでみると

どこかの奥様らしき人と一緒だった。車で通りすぎたので一瞬だったが新しい飼い主、ではなさそう。

家から少し離れた場所なのであの奥様は飼い主が猫を置いて引っ越したことは知らないだろう。

そしてGWに帰省した時、向かいの家はリフォームが施され、すっかり別の家に生まれ変わっていた。

まだ売り出し中で誰も住んではいないが猫はもう来なくなったそうだ。今頃どこでどうしているのだろ

う。

自分の人生の不安定さを嘆いているのが甘いわと思えてしまうほどだ。足場のない綱渡りを野良猫達はずっと続けてる。

生没年不詳だし、見かけなくなるとその後がわからないが、持たざる者はとにかく必死に頑張るしかない。そしてあとは天命を待つ。

なんだか学ばせてもらってるな。

地域猫活動もそう簡単ではないんだろうなと外回りしてると感じることもよくある。うちの近所も賃貸

が多いので地域猫の活動って進みづらいだろうな。人間自体がいつ引っ越すかわかんない人ばっかだ

し。繋がってもないし。

でも昔は地域猫活動という言葉すらなかった。自然の摂理に逆らわず、少しずつ時代にあったスタイル

が出来ていってるのではと思う。

里親探しでは追いつかない部分もあると思うし、猫が苦手な人だっている。この写真の子も必ずここに

いるわけでもないので見守りは難しい。おとなしくていい子。飼い猫にならないとしてもずっと元気で

いて欲しい。

 



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