蟷螂は一時、ミステリーに凝っていた時期があり、偏った読書をしていました。
ミステリーはテンポが命、グダグダ書く作家のものは流し読みです。そのかわり、気に入った作家のものは何度も読み返します。
どこが面白いか、どこにトリックの欠陥があるか、粗探しも趣味の一つ、悪い癖です。
いま、米澤穂信も飽きてきたので、奥田英朗を読むかどうか迷っています。
でも・・・
蟷螂は男性作家が女性を主人公にするストーリーを嫌います。女性目線は女性にしかわからないからです。
それをさも、『◯◯子は考えた』とやられると、がっかりです。男性作家が
Amazonによると、奥田は女性目線の作品が多いようで、その上長く、蟷螂の趣味に合わないかもしれません。
『満願』、読みました。殺人がらみですが、証拠として保管されている物品が後日、服役を終えた加害者に返還されるという話を聞き込んで作った話です。
26歳の弁護士が殺人事件を担当する矛盾。どこまでもクール過ぎる女性加害者。ひとつのネタから作られたラノベと考えれば良いでしょう。深みない作品です。ミステリーっぽくもないし。だいたい動機が・・・
ま、筆力も体力もない蟷螂には、その程度の小品すら書けませんが。
先日、日経に誤字を見つけて雀躍しました。
蟷螂にできるのはその程度のことです。