起きるともう、家の者はいなかった。毎年恒例になっている福袋を買い求めに上野に行ったのだ。暫くすると袋を抱えた家の者が帰ってきた。聞くと8時に家を出たが、売り場につくともう袋はなかったそうだ。それでも粘っていると、一人、福袋を返した者がいて、それを買い求めてきたという。中身はセーターやバッグが入っていたが、興味がないので無視していると、『このバッグは地味だ』とか、『このセーターは同じものを持っている』とか、不平が次々と口から出る。ここ何年か、家の者は毎年福袋を買い求めに上野へいく。まぁ、それだけ元気ということで、慶賀の至りだ。
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