広大無辺な宇宙を表現したジェイコブの超複雑トゥールビヨン「アストロノミア ソーラー」をご堪能ください。
実際の動きを見ていただけないのは残念ですが、
① ジェイコブロゴのトゥールビヨン ② 宇宙で周回するサテライト(人工衛星)に見立てたスケルトンの時・分文字盤 ③ ローズゴールドとブルーラッカーの地球 ④ この3つを軸で支えるムーブメント ④ 太陽系の7つの惑星を埋め込んだアベンチュリン(砂金石)のベース文字盤
それぞれが異なる動きをしながらドーム型ケースの小宇宙で時を作っていくのです。
一般にトゥールビヨン(どんな姿勢をとっても重力が均等にかかるよう、言い換えれば60秒で1回転することにより重力を逃す機能)を備えた時計は、それだけでも軽く1,000万円を超えるものが多いでしょう。
このアストロノミア・トゥールビヨンのゲージは60秒で1回転するのは言うまでもなく、文字盤上を時計回りに10分間で1回転します。
同様にサテライトをイメージしたスケルトン時・分ダイヤルおよび地球も時計回りに文字盤上を10分間で1回転します。
加えて、地球は地球で60秒で1回の自転運動をしているのです。
さらなる驚きは、きらきらと光が湧き出るアベンチュリン(砂金石)でできたベース文字盤が7つの太陽惑星とともに、今度は反時計回りに10分で1回転していることです。
深いブルーのアベンチュリン文字盤はまるで夜空に瞬くきら星のよう。
グリーンのアベンチュリンは産出量も多くそれほど珍しくもありませんが、深いブルーはほとんど掘り出すことができず大変貴重な鉱石です。
その文字盤に太陽の惑星が7つ半球カボションカットで埋め込まれているのです。
水星にはホワイトグラナイト、金星はロードナイト、火星はレッドジャスパー、木星にはピータサイト、土星にはタイガーアイ(K18ローズゴールドの環)、天王星はブルーカルサイト、そして海王星にはラピスラズリが使われています。
文字盤中心の淡いブルーの球体はジェイコブカットのシトリン(288面カット)を使い、月のイメージでしょう。
こんなにロマンチックで壮大な超複雑トゥールビヨン、他にはないですよね!
本当にその美しさに引き込まれます。
この時計は美を極めるため、外から見える野暮なリューズは付いていません。
裏蓋左の円形つまみを起こしゼンマイを巻き上げ、右の円形つまみを起こし時間調整をします。
ジェイコブのこのトゥールビヨン「アストロノミア・ソーラー」は、一昨年のバーゼルフェアで日本向けに発注された世界で1本のレアモデルです。製作に1年以上かかり、やっと出来上がってきました。
裏蓋下方の数字、1/1がご覧いただけると思います。
ジェイコブのこのシリーズ「アストロノミア」は他にも何種類ものモデルがあります。
このシリーズは時計のケースサイズがほぼ50mmと大きめですが、ご紹介モデルは44,5㎜と大きすぎもせず身に着けながら小宇宙を表現するにはちょうど良いサイズかと。
気になる価格ですが、まずこのシリーズ「アストロノミア」は5,000万円台以上、限りなく1億円に近い金額です。
ご紹介の「アストロノミア・ソーラー」は3,700万円+税と、決して間違っても安くはありませんが、このシリーズではもはや手に入れることが不可能な価格でしょう。
つい先ごろ話題になったプロボクシングのメイウエザーが購入した時計はやはりジェイコブで、なんとその価格は20億円だそうです。
ちょっとクレイジーですね。
ムーブメント:手巻き JCAM19 43石 28,800振動 48時間パワーリザーブ
部品数447
ケース:直径44,5mm 厚み:21mm
ケース素材:K18ローズゴールド
ストラップ:アリゲーター K18ローズゴールドクラスプ
防水:30m
価格:3,700万円+税
限定製作 No.1/1
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