今年春先はコロナ感染者の数も治まり、ゴールデンウィークには久々に地方よりご無沙汰のお客様もおいでいただきました。
やっとコロナも終息に向かっているかと安堵したのも束の間、第7派が猛威を振るうこの頃です。2~3日高熱が出ても重症化リスクが少ないのはせめてもの救いです。
今年も国内1本のみの新作限定品が入荷しましたのでまずは御紹介まで。
シャウボーグウオッチは1998年創業のドイツ独立系時計ブランド。
大量生産でコストダウンを図るという商業主義とは一線を画し、時計を知り尽くしているごく一部の時計愛好家のために、熟練職人の丹念な手作業により一本一本情熱をこめて作り上げられたタイムピースです。。
年間僅か1800本ほどしか制作しない為、大変完成度が高く希少価値のある機械式時計です。
そして、生産本数が少ない中でも毎年1~2作その年限りのレアな力作を発表しています。
「チャーチタワー・スクリューバランス」と名付けられた今年の限定モデルは世界限定55本で国内入荷はこの1本のみ。極限までハンドメイドに拘った工芸品です。
シルバー925の文字盤と、教会の尖塔を象ったシャウボーグのムーブメントブリッジは、12世紀から16世紀のゴシックウインドウスタイルで加工され、どの時計にも固有番号が刻印されています。
時針・分針にはその作成に大変な手間と技術が必要な装飾針を用い、まるで中世ヨーロッパの時計台の様。
ムーブメントはチラネジ付きのテンプと、3/4プレート を搭載したSW-07.1。
ケース・地板にはラッカーカラーは一切使用せず、特許を取得したカラーはすべて加熱と変色加工の工程を経たハンドメイドによるものです。ケースは時間の経過とともに変色していき、このシリーズには同じものはなくそれぞれがユニークピースです。
近頃の日本では投機の対象として一部のブランドがもてはやされ、理解しがたい価格で販売されています。メーカーの定価が本来は適正価格のはずで、その定価の高騰すらも異常と言えなくはありません。
時計文化の歴史が長いヨーロッパでは日本とはちょっと違った傾向もあります。細部まで手作業に拘るが故 量産が出来ないレアモデルが注目され完売していっています。高額品が多いのですが、見る目があれば手の届く価格帯で十二分に満足できるモデルもあるのです。
ムーブメント:手巻き(SW-07.1)3/4プレート、チラネジ付きテンプ
ケース:ステンレススチール(変色加工)
ダイヤル:シルバー925(変色加工)
ケースサイズ: 42mm
風防:サファイアクリスタル
防水:5気圧防水
ストラップ: レザー
世界限定55本
価格:435,000円+税