トゼンの世相斬

政治経済で日々思いついたことを書き綴ります

ミャンマーの情勢

2021-03-03 10:19:22 | 日記
ミャンマーにて軍政権に対する反発からデモが大規模化し、政権側が実弾を使った弾圧を行ったようで、少なくとも十数名の死者が出たと報道されている。非常に痛ましいことだ。

軍によるクーデタ自体はそれほど珍しいことではなく、ミャンマーの隣のタイでは頻繁に起こっており、タイの現政権は軍主体である。それでもタイではデモ鎮圧に実弾を使って死者が出たということは聞いたことがない。

香港においてさえ、あの中国は実弾を使ったデモ弾圧は行わなかった。そういう意味ではミャンマー軍政権は非常に危ない橋を渡っていると思う。

デモ隊の主な要求はアウンサンスー・チー氏の開放にあるようだが、国際社会の反応はいま一つだ。彼女のロヒンギャに対する対応の悪さに幻滅したインテリが国際社会には多いのだろう。でも、ミャンマー国内では彼女の人気は根強いものがあり、昨年の総選挙でも勝利している。

これほど人気がある彼女を軍政権は安易に開放しないだろう。選択肢としては開放するが自宅軟禁するという以前行った方策がありうるが、民衆がそれで納得するかどうか。まだまだ混乱は続きそうだ。