トゼンの世相斬

政治経済で日々思いついたことを書き綴ります

中国の様子

2021-09-28 15:04:23 | 日記
日経新聞によると、中国で深刻な電力不足が発生しており、アップル・テスラ向けの下請け工場がライン停止しているケースがあるという。

同紙によるとその原因は、「習近平(シー・ジンピン)国家主席が掲げた「2030年までに二酸化炭素の排出量をピークアウトさせ、60年までに実質ゼロにする」との目標実現に向けて、地方政府が達成に向けて懸命になったため」、だという。

さらっと書いているがすごいニュースだと思う。
どの程度の規模で電力不足になっているのか、記事ではわからないが、起こっていることは今から50年以上前の「大躍進政策」を彷彿させる。

当時の絶対権力者である毛沢東が中国全土に鋼鉄の大増産を指示し、なんとイギリスを追い越せと発破をかける。これを真に受けた地方政府がすべての活動を鋼鉄生産に向けたことが主因となり農業生産が激減し多くの餓死者を出した。

今回の件も構図としては全く同じではないかと危惧する。いや、今の時代、電力の重要性を考えると大躍進時代以上のインパクトかもしれない。

習近平の最近の政策は第二の文革と言われていたが、大躍進まで似てきている。ちなみに大躍進の大失敗の後、毛沢東は一旦失脚する。現代の「大躍進」政策の結果はどうなるのだろうか。


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