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最近、フジファブリックにハマってます!

いまさらではあるが、この新型コロナの時期に一番聴いていたのが、フジファブリックのベストアルバム『FAB LIST 1』。フジファブリックのベスト盤第一弾だ。



これまでフジファブリックというバンドの名前は知っていたのだが、一番人気のあった2000年代にはあまりちゃんと聴いたことがなかった。しかし、数年前、槇原敬之がカバーしたフジファブリックの名曲『若者のすべて』を聴いて、この哀愁漂うメロディーと感動的な歌詞を持つ曲にすっかり魅了されてしまい、フジファブリックのオリジナル曲を聴くようになったのだ。その結果、このベスト盤をダウンロードして聴いていたところ、すっかり気に入ってしまった。



フジファブリックのメインメンバーで、ボーカルとメインギターを担当し、殆ど全ての曲の作詞作曲を手がけていた志村正彦が2009年に急逝してしまったが、残りのメンバーで引き続きバンドは今も活動している。このベスト盤『FAB LIST 1』は、まさにバンドが結成された2000年から志村が亡くなる2009年までのシングルヒット曲などを集めたものだが、ファンによる人気投票で選曲されているので、まさにフジファブリック、そして志村が作った名曲の数々が収められているのだ。



収録曲は下記15曲。かなり聴き応えのある良いベスト盤となっている。

1) 茜色の夕日
2) 星降る夜になったら
3) 銀河
4) 赤黄色の金木犀
5) ロマネ
6) 花屋の娘
7) 笑ってサヨナラ
8) 陽炎
9) Sugar!!
10)Anthem
11)サボテンレコード
12)虹
13)バウムクーヘン
14)桜の季節
15)若者のすべて



やっぱり『若者のすべて』は名曲だが、志村の独特の歌唱と、哀愁漂うメロディーと歌詞が見事にマッチして、とてもセンチメンタルな気持ちにしてくれる。そしてその他どの曲も名曲揃い。さすがベスト盤という内容。神聖で哀愁漂うメロディーの『茜色の夕日』、印象的なギターと爽やかでキャッチーなサウンドの『星降る夜になったら』、軽快なテンポのロックサウンド『銀河』、切なさが漂う『赤黄色の金木犀』、少ない歌詞が秀逸なロックナンバー『花屋の娘』、感動的なバラードの『笑ってサヨナラ』。



懐かしさが漂う美しいメロディーと、ロックギターサウンドが魅力の『陽炎』、どちらかと言えばロックというよりもポップでオシャレな曲で、志村が亡くなる前の最後のシングルとなった『Sugar!!』、まるでビートルズの曲のような軽やかな爽やかさ漂う『Anthem』、ユニークな曲の展開で、アルバム一インパクトがある『サボテンレコード』、ギターとポップなロックサウンドが見事な『虹』、シンセサウンドとギターが心地良い珠玉のポップス『バウムクーヘン』、ファーストシングルにして人気を定着させた『桜の季節』、そして、最後を締めくくるのがこの中でもやっぱり一番の名曲である『若者のすべて』である。



実に聴き応えたっぷりで、1曲1曲を聴くたびに、志村正彦の天才ぶりを痛感してしまう。リアルタイムに聴けていなかったのが今となっては何とも悔やまれるが、志村が残したフジファブリックの名曲を、今もこうして楽しむことが出来るのは何とも幸せなことである。『若者のすべて』が導いてくれた、このベストアルバムだが、今も色褪せていない、新鮮な発見に満ちたベストアルバムであり、いまさらながら、すっかりフジファブリックのファンになってしまった。


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