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MINI Cooperはこれまでも大変に気になる車ではあった。元々は英国Roverの傘下であった伝統のMINIブランドだが、MINIを含めたRoverブランドがBMWの傘下に加わったことで、現在はBMWのエンジンを積んだ言わば「BMWの小型プレミアムライン」との位置付けになったわけだが、その多彩なカスタマイズ性と独特なフォルムは大変に個性的な車で、熱狂的なファンも多いブランドである。その意味で、大変に刺激的な車ではあったのだが、やはり2ドアであることと、そのサイズの小ささから実用性を欠いた車で、言わばどうしても「最高のセカンドカー」的な車とのャWショニングであった。家族で使うメインカーとしては、やはり小さ過ぎ、また子供を後部座席のチャイルドシートに乗せるには、2ドアはかなり不便ということでこれまでは真剣に購入を検討するに至らなかった。しかし、ついにMINIのClubmanが出たことで、突如候補に挙がってきたのである。
MINI のClubmanとは、従来のMINI Cooperより24センチ長いロングボディー版であり、運転席側の後部にリアシートへの出入りを容易にする「クラブドア」と呼ばれる第3のドアが新たに設けられ、またこれまでハッチバックであった後部ドアも観音開きによるスプリットドアとなった。またロングボディーになったことでラゲッジスペースも積載容量も930リッターと、これまでのMINIよりも大幅に改良されている。つまりこれはもはやMINIという小型車では無く、完全に"小型なワゴン車"の領域に入ってきた(他社のワゴンからの買い替え需要も増えているらしい)。これにより、これまで問題となっていたサイズ(特に荷物の積載容量)と子供を後部座席に乗せる際の不便さなどの問題が解消され、むしろ小型でハンドリングがしやすい車として一気に我が家でも候補に名乗り出た。小型車の割には決して価格は安く無いが、一方当初考えていたBMW 320 Touringなどに比べると格段に安い車であり、経済的にもメリットがありながら、それでいてBMWのエンジンを積んでいてBMW的な走りを約束する、まさにBMW好きな僕もかなり満足出来る個性的な車である。
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Clubmanには標準モデルのCooper Clubmanと Cooper S Clubmanという2種類のモデルが用意されているが、僕はターボチャージャーのCooper Sを選択。BMW製の高性能エンジンは心地良い加速や動力性能と省燃費を実現している。小さなボディーに秘められたパワーは、まさに一口で食べようとすると焼けどする「小籠包」のようである。MINIは多彩な外装色やボンネット色の組み合わせなどを自由に楽しめるカスタマイズ性が魅力の車だが、僕はアメリカで乗っていたBMW X5に引き続きホワイトを選択。ホワイトとは言ってもややオフホワイトに近い色で、MINIの人気色にもなっているが、ボディーはホワイト、ルーフトップやミラー部分は黒のタイプを選んだ。MINIのウェブサイトでは、自分の好みの仕様をシミュレーション出来る仕組みがあったので、下記の通り完成予想図としての写真を作成してみた。
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また今回内装にもかなり拘った。シートは「ホットチョコレート」という色のステッチ入りレザーシート仕様にカスタマイズし、細部にクロームメッキなども加えた。このカスタマイズ性という部分でMINIは最高に面白い車である。特別に用意されたパッケージなどはあまり無く、純粋に好きな色や仕様などを選んでいける点は、恐らく他の車には無い自由度だ。僕はやらなかったが、例えばボンネットにストライプを入れたり、ルーフトップも英国の国旗マークを入れたり、チェッカーフラッグにしたりと色々と変えて遊べる仕組みだ。世の中に2つと無い仕様の車を作ることが出来るという面では、機械的な量産品である車を買うというよりは、種類は同じでも見た目や性格が少しずつ違う、「犬」を飼うなどと言った行為にも近い感覚もある。まだ新車が納入されていないので実感が無いが、その内独特な愛着が産まれるのであろう。4月の納車が楽しみである。
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新車の購入に当たっては、これまで幾つかの車が候補に挙がっていたので最後におまけとしてここにご紹介したい。今回は最終的にClubmanを選んだが、ここに記載する車はどれも捨てがたい車ばかりだ。
① BMW 320i Touring
これは以前アメリカ駐在前に日本で乗っていた車で、今でも最も気に入っている車なので、当初今回もまた同じ車の新しいモデルを購入したいと考えており、最後の最後まで最有力候補であった。総合的にはClubmanよりも320i Touringの方が断然実力が上だし、やはりBMWらしい完成度の高さと、Fun to Driveと実用性を兼ね備えた魅力的な車であることは間違い無いが、単純にスペック比較すると、Clubmanのターボモデルの方が320i Touringよりも早く、最高出力も高いこと、最終的には100万円以上もあった価格差の面と、Clubmanのハンドリングの良さ、独特の個性に今回は惹かれてしまった点が大きい。
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② Jeep Wrangler Unlimited
Jeep は、Cherokeeを西海岸駐在時代の1998-2002年に乗っていたが、ジーンズのような気軽さと4駆のアウトドア派な個性が大変気に入っていた車であり、アメ車の中では好きな車だ。昨年発売されたJeep Wranglerの5人乗りバージョンはかなり魅力的だったが、最終的に現在のライフスタイルではフルにこのアウトドアな車を活かせないと思い、今回は見送り。
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③ Alfa Romeo 159 Sportswagon
アルファロメオもこれまで大変気になっている車だが、以前BMW 318i Touringを2002年に購入した際に159 Sportswagonを検討した。動力性能やイタリアンな外観、内装のデザインセンスなどは文句無しに刺激的な車で、これまで弱かった信頼性の面や、基本性能なども格段に向上しているが、ATの設定がハイエンドモデルにしか無く、セミオートマであるSelespeed仕様にどうもなじめなかった点で今回も落選。
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