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AKBについて考えてみる

単なるアキバ層向けアイドルグループでは無く、
今や国民的なアイドルにまで成長したAKB 48だが、
先日の第四回総選挙を見ていて、改めてその
巧みなビジネスモデルには感心すると同時に、
色々と考えさせられてしまった。



ファンの支持によって自分のャWションが成り立つという、
言わば“育成ゲーム”。ファンも、まだ人気の無い頃から
ファンとしてどんどん“押す”ことで成長させて行くという
プロセスを実体験出来るというのは、リアルな世界での
ゲーム感覚を楽しむものであり、アキバカルチャーにも合致する。

メンバーはファンの投票によって選ばれた順位で、
自分の頑張りがどのようにファンに受け取られているか、
そして今の人気度がリアルに示される。
その頑張りは時に報われ、どんどん伸びて行くメンバーもいれば、
時には残酷なまでの現実となって突きつけられるのだ。
そして舞台裏では様々なドラマが繰り広げられる。



メンバー間で競争心を植え付けながら、
切磋琢磨しながら強く這い上がっていく構図は、
競争社会自体の縮図のようでもあり、とても過酷な環境であるが、
そんな中でも彼女たちが精一杯頑張る姿がまたドラマを生むのである。

しかし、この過酷な環境下で長い間は心身共にもたないだろう。
やはり、目標は出来るだけ順位を上げて注目を浴びる中で、
前田敦子のように、ソロや独立の道を掴んで卒業して行くのが
理想のように思えるが、しかし、みんながみんな独立して
やっていけるだけの才能は無いと思われるので、
自ずとスター性のあるメンバーは見出されて巣立って行くのだろう。
大島優子も近い将来巣立って行くだろうし、ベテランの域に
入ってきた篠田麻里子も女優としての道に進めるのではないかと思う。

正直、AKBのメンバーはよくよく見てみると、
ズバ抜けて美人という子は少ないように思うし、そこそこ
可愛げはあるが、どこにでもいそうな雰囲気が漂う。
むしろそれが親近感を呼び、会いに行けるアイドルというコンセプトのもと、
みんなの応援によって、自分が押している子が成長していく過程を
楽しむことが出来るのだろう。

僕は今まで少女時代派だったので、AKBにはあまり興味が無かったのだが、
最近では娘が好きなこともあり、最近では多少チェックするようにしている。
AKBの中ではやはり“まゆゆ”こと渡辺麻友がお気に入りだ。
いかにもアニメオタクからも好かれそうな王道アイドル的な雰囲気ながら、
その堂々とした風格は、柏木由紀と並んで、次世代を担う期待の星の一人だ。
そしてその期待度は、先日の総選挙でもまゆゆ2位、柏木由紀3位という
結果となって表れていた。



4位に大躍進した“さしこ”こと、指原莉乃は先週元彼が週刊文春で
さしことの交際を暴露したことで、一気にスキャンダルまみれになり、
ついには博多のHKT48に言わば”左遷”となるという前代未聞の時代に陥った。
しかし、さしこの地元は大分であり、これは彼女を実家の近くに戻すという
秋元の温情措置とも取れるが、一方で、地方を盛り上げるネタを創出しながら、
ヘタレキャラのさしこがHKTの中でまた這い上がってくるという
新たなドラマを作ろうとする秋元の筋書きとも取れるわけであり、
やはりその全ての仕鰍ッは巧みである。



これから、どのようなドラマが待ち受けているのか、
このAKB人気が一体どこまで続くのか、
そしてこの巧みなシステム自体がどのように進化していくのかを
今後もぜひ注目したい。
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