先日、晴れて200,000kmの大台を突破した我が家のモビリオ君。
これからも快適に乗る為には、一つ解決しなければならない問題が。
それは・・・CVTのジャダー現象。
初代フィットやモビリオ、インサイトではお馴染みとなっている現象です。
CVTのスタートクラッチが、汚れ等により滑りが出始める為に出る現象なんだそうで。
ちなみに現行のホンダのCVTには、この悪名高きスタートクラッチ式は使われておらず、トルクコンバーター式になっているとの事。
すなわち、メーカーが”使えない”と認めたと言う事ですね。
実際その証拠に、保証期間を延長してたりしましたからね。
で、今更どうこう言っても仕方ないので、乗り続けるにはこれらとも上手く付き合わなくてはなりません。
ディーラーに持ち込めば処置をしてくれますが、当然我が家のモビリオ君は保証期間はとっくに終了しております。
すなわち、実費での作業となる訳です。
ですが今の世の中、情報社会。
インターネットで得られる情報には、非常に有益な物も有る訳で。
今回のCVTのジャダーに関する情報も今となっては沢山あふれており、対処法も出ております。
それによると、CVTのオイル交換作業を伴いながらスタートクラッチの摺合せ作業を行う事で、結構な確率で解消されるとの事。
若かりし頃、車のメンテナンスは全て自分で行っていたワタクシとしては、その作業自体に何の問題も無い内容。
良い機会なので、やってみよう!!と言う事になりました。
その作業手順とネット検索すると沢山出て来るので今更ここで紹介する事ではないんですが、今後の自分の為に・・・。
①CVTフルード(HMMF)を新品の物に入れ替える
②新しいフルードに交換した状態で、スタートクラッチの摺合せ作業を行う
(1)Dレンジで(約3秒)アクセル全開ストール
(2)Nレンジで(約20)3000rpmを保持
(3)Dレンジで(約3秒)アクセル全開ストール
(4)Nレンジで(約20秒)3000rpmを保持
(5)Rレンジで(約3秒)アクセル全開ストール
(6)Nレンジで(約20秒)3000rpmを保持
③十分に冷却(20分以上放置)した後、再びCVTフルードを新品の物と交換
④再度スタートクラッチの摺合せ作業を行う
⑤CVTを一度シッカリと冷却させるべく、20分程放置
⑥再びエンジンを始動し、完全に暖気運転を終了させる
⑦スタートクラッチの動作を新たに学習させるべく、フィードバックメモリーの学習を行う
※無負荷状態で60km/hまで車速を上げてアクセルオフを5秒以上・・・これを5回ほど
⑧平坦な場所で、オイルレベルゲージでオイル量を再度確認
ザッ、とこんな感じの工程。
で、今回ワタクシが実際に行った工程は、②~⑧。
すなわち、いきなりフルード交換はしないで、現状のフルードのままスタートクラッチの摺合せ作業を行いました。
それでも十分効果が有るとの情報が多いので。
これで成功すれば、CVTフルードは4リッター缶が1缶で済むので、より経済的ですし。
作業風景はこんな感じです。
今回使用したHMMF(ホンダ純正CVTフルード)とオイル処理パック。
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今回はAmazonから調達。
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ワタクシが購入した時、HMMFはAmazonが一番安かったので。(¥4,000程)
それと作業には安全の為にジャッキだけではなく”ウマ”を噛まして車体を持ち上げた状態を維持。
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正式名称はリジッドラックって言うんでしたっけ?
何気に20年前から使っている年季の入った一品。
最初のスタートクラッチの摺合せ作業を行ってから、今入っているCVTオイル(HMMF)を抜きます。
ドレーンボルトは下に潜り込むと直ぐに発見出来ます。
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目印は四角いくぼみの有る丸頭のボルト。
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一般的なソケット工具の頭(は3/8サイズ・9.5Sq)がそのまま入る形状です。
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手持ちの工具の中から、ラチェットハンドルでは無くて力の入れやすいこちらの工具(KTC製スピンナハンドル)を使用。
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シッカリハメ込めるので、ボルト頭をナメル心配がありません。
最初の固い所をクリア出来たら、オイル受けの準備を。
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そのまま”可燃ごみ”として捨てられるオイル処理パック。
実際可燃ごみとして捨てられるか否かは各自治体によって違いますので注意が必要ですが、ワタクシの住む地域では幸いな事に可燃ごみとして処理可能でした
これを車体の下に配置してから、ドレンボルトを外してCVTフルードを排出します。
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ドバドバ~・・・っと、黒く汚れたCVTフルードが出て参ります。
ドレーンボルトを外した後に、レベルゲージ(兼・オイル注入口の蓋)を抜いて上げるとスムーズに排出されます。
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エンジンルーム内、左ヘッドライト裏辺りを覗くと見える黄色い物体。
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これがレベルゲージの頭ですね。
チョット狭いですが、手を入れて引っこ抜いてあげます。
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これでスムーズに排出されるようになりました。
ちなみに外したドレンボルトですが、
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何やらスラッジやらゴミ系の不純物が大量に付着しておりますので、キレイに清掃してあげます。
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パーツクリーナーとウエスで綺麗になりました。
CVTフルードが抜け切ったらドレンボルトを戻してますが、その際パッキンは新品を使いましょう。
とりあえず手持ちのアルミパッキン。
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一応ホンダ純正部品。
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何故こんな物を持っているのか!?と言うのは・・・まぁ昔からホンダの車に良く乗っていたので色々と蓄えが・・・。
厳密に言えば少しサイズが大きい気もしますが、ボルトの頭のサイズから見れば適応範囲と判断してこれを使う事にしました。(完全自己責任)
ドレンボルトをシッカリ締め込んであげたら、新しいCVTフルードを入れてあげます。
サービスマニュアル的規定量は3.1リットル。
購入したフルードは4リットル缶なので、1リットル弱は余ってしまいます。
さてフルードの入口ですが、上記に出てきたレベルゲージを抜いた所ですね。
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ポッカリ口を開けております。
奥まった所に位置するので、口の長いジョウゴが必要ですが・・・生憎それは手持ちにありません。
ネットでの情報によると、通常の水道ホースが注油口のサイズ的にピッタリだと言う事でしたので、手持ちの物で簡易ジョウゴを自作。
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水道用のホース+クリアファイルを丸めて作ったジョウゴの様な物。
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ネットの情報通り、スッポリとハマりました。
これで規定量の3.1リットルのフルードを注ぎ込んでから、再びスタートクラッチの摺合せ作業を行いました。
その後、フィードバックメモリー学習を経て、フルード量の最終確認もOK。
で、肝心のジャダーがどうなったのか!?と言う事ですが・・・。
無事ジャダー解消!!
ヤッタ~!
我家のモビリオ君は20万km越えの多走行車なので、これで解消されるのか・・・?と言う半信半疑な気持ちでの作業でしたが、良かった!
今では振動の無い、気持ちの良いスタートが切れる様になりました。
これで直らなかったら、スタートクラッチ自体の交換が必要となるらしいですが、その時の費用は数万円になるとか・・・。
とりあえず今回の結果として、スタートクラッチ本体はまだ大丈夫だったと言う事でしょう。
そしてDIYの作業でジャダー対策が出来たと言うのが、今後発生した時も”自分で対処できる”と言う気持ちの余裕が生まれたのが一番大きな収穫かな。
何より¥5,000あれば対処出来るってのが非常に大きい。
ちなみに今回掛かった費用は、
Honda(ホンダ) マルチマチックフルード ウルトラ HMMF 4L・・・¥4,070
エーモン ポイパック(廃油処理箱) 4.5L 1604・・・¥235
作業工賃・・・¥0(DIYにつき)
合計¥4,305
所要時間が数時間掛かりますが、通常のエンジンオイルを交換出来るスキルが有れば容易に出来る作業だと思います。
これで1~2年はジャダーからは解放されるハズ。
とりあえずこれから来るであろうスキーシーズンの雪道を、変な振動無しに走れるのが精神衛生上一番良い事かな。
今回の作業終了時点での走行距離は、
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200,107km
今回の作業は非常に有意義の有る内容となりました
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~以下今後の自分の為の備忘録~
①現状のままで、スタートクラッチの摺合せ作業を行う
(1)Dレンジで(約3秒)アクセル全開ストール
(2)Nレンジで(約20)3000rpmを保持
(3)Dレンジで(約3秒)アクセル全開ストール
(4)Nレンジで(約20秒)3000rpmを保持
(5)Rレンジで(約3秒)アクセル全開ストール
(6)Nレンジで(約20秒)3000rpmを保持
②十分に冷却(20分以上放置)した後、CVTフルードを新品の物と交換
③再度スタートクラッチの摺合せ作業を行う
④CVTを一度シッカリと冷却させるべく、20分程放置
⑤再びエンジンを始動し、完全に暖気運転を終了させる
⑥スタートクラッチの動作を新たに学習させるべく、フィードバックメモリーの学習を行う
※無負荷状態で60km/hまで車速を上げてアクセルオフを5秒以上・・・これを5回ほど
⑦平坦な場所で、オイルレベルゲージでオイル量を再度確認