私と彼の秘密 今思うこと

彼とのLINEは、いつか消した方がいい。
それは、残された人のために…



勘違い

2022-11-12 11:18:00 | 日記

彼は、途中から主導権を握る。

そうなる瞬間がたまらなく好き。

私がリードすることなんて、彼にとったらくすぐられる程度なんだろう。

きっと彼は、余裕でそのタイミングを見計らっている。


やがてMである私は、

従順に従うことに喜びを感じ始める。





彼の指示が、私の許容範囲を超える時がある。

拒否しようものなら、

もう止めるよ。

って、そっけない態度。

熱った身体は、途中では終われなくなっていて、

おのずと、

彼の指示通り、

鏡の前で、恥ずかしい姿を自分に見せつけていた。

私の内臓の一部は、ボケの花の色をしている。

そう思って見ていた。


次の指示が飛ぶ。

激しく逝きなさい!

私は、ようやくその時を許された。



逝ったら報告するように。

抱きしめてあげるから。


そんな文字が、画面に映る。

私は、見守られている。

想像じゃない。

これはリアルな妄想。



気絶するかと思った。

彼の名前を呼んだ。

今、抱きしめてほしいと、お願いした。




返信は、すぐにあった。


抱きしめているよ。ほら。

スマホの向こう側の彼は、とても優しく私を包んでくれた。





私は1人、布団の中でうずくまって、ぼんやり目を開けて、

自分の温もりなのに、彼の体温だと勘違いをし、

とても安心して、

やがて寝落ちした。

とうてい、

犬の散歩には行けそうになかった。

今日は土曜日だから、ごめんね…。



土曜日の朝、世間が夢から覚める頃、

ここだけは、違う時間が流れていた。









私は、昨日も今日も、彼に抱かれた。


まだ一度も会ったことない人と、

夫婦より、夫婦なのではないかと、勘違いした。