娘のその一言を聞いて、耳を疑った。
カイロ?
ホッカイロのこと?
頭痛と闘いながら、お弁当を作っていたけど、
手を止めて娘の顔を見た。
一瞬、頭痛のことを忘れた。
実は、昨日。
クラスの女の子が、お腹痛いと言ってたから、カイロをあげた。
生理の時、お腹を温めたら、楽になるから。
私は、思い出した。
困った時に、いつも、カバンから、
どうしてこんなものを持ってるの?
ていうものを出してくれる。そんな
友達がいた。
もしもの時のために。
そう言って、周囲のピンチを救ってくれた。
まさに、娘がそんな存在なのかもしれない。
三者面談で、担任の先生が言ってた。
娘さんは、このクラスのキーマンです。
言い方は悪いけど、ここの学校は、最後の砦。
いろんな人間が集まる。
クラスは、分断されて、グループ化する中で、
冷静に、全体を分析する娘。
彼女は、
線を引くことを嫌がる。
そんな娘が、潰されないか、心配。
私は、2階に上がって、押し入れにしまったカイロを出して来た。
少しづつ、頭痛が楽になって来て、
微笑みながら、娘に手渡した。
そして、学校に行く時になって、
やはり、娘は潰れかかっていることを知った。
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