さよならteacup

勝利の方程式

先日、久しぶりに竜爪山に登ってきた。なんだかんだで1年振りくらいじゃないかね?天気にも恵まれて絶好の登山日和だ。



今回も旧登山道入口から登ったんだけれど、そこまでのアクセスは当然自転車。チョイ悪の友人はそこまでノンストップで登る脚力の持ち主だが、貧脚のオレは林道手前でギブアップ。そこからはストップ&ゴーの繰り返しだったよ。

そんな感じで旧登山道入口に到着。この先もアスファルトは続いていて、最終的には瑞穂神社まで行けるらしい。せっかく山に登りに来たのだからここから登るけどね。



今回の目的は登山でのトレランシューズの有用性を確かめることだ。前回の浅間山~鯨ヶ池でのトレッキングである程度通用することは分かっているのだが、本格的な登りではどんなものか確かめようじゃないかというわけだ。

早速登っていくのだが、荷物が少ないこともあり足取りは非常に軽い。旧登山道を少し行くと肝冷やしの滝へと続く分岐がある。一旦下らなければいけないこともあり、いつもスルーしていたのだが、今回初めて行ってみた。まぁ、往復でも10分程度だからたいしたことないんだけれどね。



肝冷やしってくらいだからどんなものかと期待していたのだが、それほどじゃなかったな。以前八紘嶺に行った時に見た鯉ヶ滝に比べたら屁みたいなもんだよ。

そこから先はひたすら登る。あまりに軽快なので、いつものザックを背負ってのペースでは考えられないくらいのスピードで登っていたら案の定オーバーペースで心臓がバクバクだ。自身の基礎体力が上がったわけでもないのに調子に乗った罰だね。

そんなこともあり特に問題無く文珠岳山頂に到着。いつも思うのだが、下は晴天でもここにくるとガスがかかって景色が悪いんだよね。



頂上に着いたら何は無くとも昼食。メニューは毎度お馴染みアマノフーズ瞬間美食だ。今回は野菜カレーを食べたが実に美味かった。フリーズドライもここまで来たかと感慨深いものがあるよね。



そして今回の目的であったトレランシューズの有用性だが、全く問題無いことが改めて分かった。寒さに対しての一抹の不安は残るものの、夏山限定で考えれば北アルプス3,000mでも何の問題もないだろう。さすがは天下のモントレイルだね。



飯も食って調査も終了となれば長居する理由は一つも無い。というわけで早速下山。

モントレイルは下りでも確かなグリップ力で安定した力を発揮してくれる。その性能に身をゆだねて飛ばし気味で下っていくと……なんと小熊に遭遇!!人一人通れるくらいの狭い登山道のど真ん中に鎮座ましましてるじゃないの!

小熊とはいえ明らかにオレより大きいが、幸い背を向けている。ここで取るべき選択肢は2つ。闘うか逃げるかだ。

もし逃げるとしても山の中で熊と競争するのは具の骨頂。熊は下り坂が苦手なので下って逃げれば可能性もあるのだが、不運にも下る方向に相手がいるじゃないの。しかも道は狭く片側は断崖となっている。

そうなるとオレが取るべき道はただ1つ。闘うしかないだろう。先ほども書いたが小熊は背を向けている。距離は多少あるものの一気に飛びかかって背後から胴締めスリーパーか?だがもし飛びかかる前にこちらに気づき襲いかかってきたらどうする?

大丈夫。その時は突進してくる小熊をサイドステップでかわしつつキチンシンクだ。自慢の突進力が仇となることだろう。そうしたら横でもんどりうっている小熊に串刺しエルボー。そのまますかさずマウントをとり顔と脇への打撃だ。小熊は打撃を嫌がりうつ伏せになるはず。そうしたらこっちのもんだ。当初の予定通り背後からスリーパーでタップアウトってわけ。

小熊と遭遇してからここまでのシミュレーションが約1秒。オレの頭の中では完全勝利のシナリオが出来上がった。後は実行に移すだけだ。

と、ここで予想外の展開に……

背を向けていた小熊だが、オレの存在に気付き山の斜面を駆け上がって逃げていってしまった。ふう、熊とはいえ所詮は子供。オレの殺気を感じ取って恐れをなしたのだろう……つーか、今度からはマジで鈴を持っていこうって話ヽ(*´Д`)ノ

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コメント一覧

bonjovi
まぁ、登ってる間も景色を臨めないから退屈なところはあるよね。オレの場合は単純にトレーニングって要素が強いから飽きないのかもね。

キミもいざ熊にあったときのために日頃からのシミュレーションを欠かしちゃダメだぜ(・∀・)
なりはつNo.5
登山口まで熊出没の看板がいくつもあるけど本当に出るとはね。子熊でも結構デカいんだねぇ。
それにしても俺も何回か竜爪山登ったことあるけど、頂上での景色もいまいちだしあまり好きになれないなぁ。
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