今回行ったのは本栖湖のすぐ側にある竜ヶ岳~雨ヶ岳だ。ヒロが里山をふらっと行こう的なニュアンスで話を持ってきたので、深く考えず適当装備で行ったのだが、これが間違いだったと後々気付くことになる。
自宅を5時に出てヒロの車で登山道入口まで走る。6時半過ぎには本栖湖に到着し、7時に登山開始。
7:00 出発
事前情報を全く仕入れていないのでどの程度の山行なのか検討もつかないまま登っていく。幸い道はよく整備されていて傾斜もそれほどではないので歩きやすい。そのおかげか、ヒロのペースがいつもよりもかなり速い。いつもは長時間の運転に寝不足も加味されて体調がイマイチの場合が多いのだが、今回は比較的よく眠れて場所も近いのでそのせいではとは本人の弁。
ヒロが快調に飛ばすのでオレもそれに付いていくのだが、これがなかなかのペースでしんどかったりする。最近は彼もランニングに精を出しているのでその成果が表れたってところかね。
8:11 竜ヶ岳山頂
登山開始から1時間。あっと言う間に辿り着いてしまった。標高は1,485m。本栖湖キャンプ場のあたりが900mくらいだから高低差600m弱。これは本当にハイキング感覚だね。
しかしそんな手軽さがうけているのか、山頂にはかなりの人がいた。20~30人ほどはいたのではないだろうか。さらに山頂までに10人ほど抜いているので、それを考えると人気の山と言えるだろう。
その要因の一つにはダイヤモンド富士の存在があるとヒロに教えてもらった。ダイヤモンド富士とは富士山の山頂部と太陽が重なる現象の事で、あたかもダイヤモンドのような輝きを発することから名付けられたとか。オレはあまり興味がないのだが、このダイヤモンド富士狙いで大層なカメラを抱えた人が何人もいたよ。
そんなわけでオレ達は竜ヶ岳を早々と後にして雨ヶ岳を目指す。ちなみに雨ヶ岳に向かう人はこの時点でオレたちだけ。他の人は竜ヶ岳山頂でのんびりとくつろいでいる。大学生のサークルとおぼしきグループの楽しそうな声が35歳のオジさんの心に突き刺さったよ……
竜ヶ岳がこの程度だから雨ヶ岳も楽勝だろうと、何の根拠もない思いを胸に先に進む。ところがオレの思いとは裏腹にどんどん下っていく。分岐の端足峠まで下りたところでようやく登り返し。ところがここからの道で最初に記述した装備の甘さが露呈することになる。
雨ヶ岳への道は先ほどの竜ヶ岳とは違いほぼ直登で傾斜がきつい。それだけならまだしも、登って行くにつれて雪の付き具合も増していく。軽い気持ちで支度をしたものだから軽アイゼンなんて気の利いたものは持ってきていない。もちろんヒロも同じだ。
そして30分ほど登ったあたりだろうか、いい加減傾斜も雪もきつくなってきて、今の装備でこれ以上進むのは危険と判断……敗退決定。上りは良くても下りは危険。ここに来るまでに2人の登山者を抜いたのだが、下りる際すれ違う時に「アイゼンも持たずに来たの?」ってな目で見られたよ。
ちなみにヒロもオレもハーフパンツにスパッツ&ローカットシューズ。いわゆるトレランスタイルなのだが、この日会った人たちでそんな格好してるのはオレたちだけだったのは言うまでもない。
他の人はガチガチの山装備で「それもそれでどうなの?」と思わんでもないが、実際に敗退したオレに何も言う権利はない。本当に甘すぎたよ。
結局11:00には駐車場に戻ってきて、昼過ぎには自宅に到着。まぁ、何とも締まらない山行だったね。それでも適度な運動にはなったし、装備の再確認という点では決して無駄ではなかったと自分に言い聞かせるよ。
とりあえず年内の山行はこれで終了だろう。来年のシーズン開幕まではランニングと里山歩きで体力をつけて行こうかねぇって話(´∀`)
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