3月26日 土曜日 山形県某市
バトル・オブ・ブリテンは1940年の夏、ナチスドイツの英国本土上陸作戦の前にその制空権を争った空の戦い。英国はドイツ空軍の激しい爆撃にさらされながら国民がひとつになって戦った。レーダー網が破壊されてもすぐに復旧し、警報が鳴れば地下鉄に避難し、パイロットには義勇兵を募り、工場をフル稼働して戦闘機を生産した。
そんなさなか、ガレキに埋もれ、ガラスも割れた商店でもこんな看板を掲げた。
"BUSINESS AS USUAL"
訳せば「平常通り営業中」。
たとえどんなに被害が甚大でも、いつも通りに店を開ける英国市民ひとりひとりの気概が、ここにはにじみでている。
バトル・オブ・ブリテンでは結局、ドイツは上陸作戦を中止した。
英国をはじめとする連合軍の勝因には、レーダーで敵機を早期に発見できたこと、ポーランド、チェコ、ニュージーランド、カナダからの多くのパイロットの参加、ヒトラーがロンドンへの報復爆撃に固執したこと、ドイツの戦闘機の航続時間が短かったこと、などなどいくつもの要因があげられるが、つまりは「あきらめなかった」ことにつきるのではないだろうか。
BUSINESS AS USUAL.
自分の持ち場で、「平常通り」に、仕事をする。当たり前のことを、当たり前にやる。たとえ、それが困難でも。
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