3月7日 水曜日 (成田→バンコク)
【スワンナバーム空港】
16:32着陸。
イミグレーションの行列がなかなか進まない(帰国時にはこんなものではすまなかったのだが)。バゲージ・クレームを素通り、税関を通過し、出口正面の銀行ATMからVISAのキャッシングで2800バーツをゲット。手数料に150バーツかかったのが不満。
*今後この稿では1バーツ=2.8円でレート換算して表記する。
エアポート・レール・リンク(ARL)の切符はコイン型プラスチックで、パヤー・タイ駅まで45THB(126円)。自動販売機からは100バーツ札できちんとおつりも出た。紙幣を認識するとは優秀だ。アジアの進歩を実感する。17:31発車、電車の窓から離着陸する飛行機が見える。パヤー・タイ駅でARL改札を出てから長い階段を下りた向こうにBTSパヤー・タイ駅があった。
BTSの路線図の一部はこんな感じ、サイアム駅でスクムウィット線とシーロム線が接続する。クルン・トンブリーまで35THB、懐かしい磁気カードの切符だ。
サイアム駅で乗り換えてクロン・トンブリー駅には18:29着。空港からほぼ1時間。夕日がきれいだ。
【噂のお値打ちホテル】
めざすホテルはクロン・トンブリー駅からやや東に位置する。駅から歩道橋を下りるとモーターサイやタクシーやソンテウが待ち受け、バス停があった。なんだか新興住宅地のような気配だ。
アタマに叩き込んでおいた地図通りに、楕円形の道に囲まれたエリアがあらわれた。緩やかに曲がる道沿いには趣のある集合住宅が並んでいる。5分も歩くと目的のホテルが見えた。
HOTEL KING ROYAL 2、フロントの短パンをはいたお兄ちゃんはルームキーを差し出して「superior!」と微笑んだ。どうやら部屋をアップグレードしてくれたらしい。
部屋は十分に広く、書き物ができる机も無線LANもテレビも冷蔵庫も湯沸かし器もあり、ミネラルウォーター2本も置いてあった。窓からはBTSが通る高架とその下の大通りを見下ろせる。
【夜のバンコクを歩く】
20時過ぎ、ホテルを出る。チャオプラヤー川を渡る船を探すが見つからないので方針変更してBTSでクロン・トンブリー駅からサラディーン駅へ。サラディーン駅から北には高架歩道がつづき、下の道には露天商がひしめいている。
シーロム駅からMRTに乗ってフアラムポーン駅まで行けばチャイナタウンはすぐだが、あえて歩いてみようと思う。
地上に降りてみれば、向こうにラーマ6世像が見えた。ルンピニ公園だ。像に花を捧げ線香を手向けて祈る人、芝生に寝る人、電車があるのに歩く人(ワタシのことだ)。人それぞれである。
バンコクに限らず、日本以外の国では横断歩道に信号がついている場合の方が少ない上に交通量が非常に多いので、道を渡る際には注意力とコツと決断が必要になる。この緊張感がたまらない。
ワット・フアラムポーンはお祭りかと見まがうほどの人出でごった返していた。
その隣の泰国義徳善堂でもたくさんの人たちが祈りを捧げていた。
数々の屋台が歩道を占拠し、MRTサムヤーン駅への入り口は見えなくなっていた。
このあたりから、食事によさそうな屋台が増えてくる。
何を食べようか迷っているうちにフアラムポーン駅前に来てしまった。道を戻って、目星をつけておいた屋台で食べて帰ろう。
【麺を食べる】
まずは麺の店でクイッティウ・ナーム(米の麺・汁あり)を頼む。麺は極太のセンヤイ、きしめんのような平たい形をしている。具はルークチン(団子)、食感からするとルークチン・プラー(魚肉のつみれ、中華屋台では「魚丸」)だろうか。
透明なスープがおなかに染み渡る。クセのない、素直なおいしさだ。これで30THB(84円)。
【飯を食べる】
肉塊を中華包丁で叩き切っている屋台で足が止まった。目が合うと、「食べていけ!」とばかりに肉を指さした。
「カオ?(ご飯?)」と聞くと激しく頷いたので、食べてみることにする。すすめられるままに座って、待つ間もなく瞬時に目の前に出て来たのは豚肉ぶっかけ飯だった。タレで煮込まれて柔らかくなった豚肉を細く切ってご飯にのせ、高菜のような菜っ葉を添えた上にパクチーが惜しげもなくのっている。たぶん、カオ・カームー(豚足煮込みご飯)の部類か。
このパクチーの香りだけでご飯がすすむ。トロトロの肉とパラパラのご飯と濃厚なタレを一緒にかき込むと、バンコクにやって来た幸せを感じる。
こちらは50THB(140円)だった。
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