私達のあゆみ 第106話
少しずつボルドの発作と向き合い
応援するようになり始めたマロン。
それとは反比例するように
ボルドの発作は頻発して、
重くなって行きました。
そして、
2008年の年末にボルドの発作は
3日間続きました。
はじめは、留守中の2時間位の間に
20回位発作を起こしていました。
この時もマロンは、
必死でボルドを応援して見守っていたのです。
でもそれはもう、ひどい状態で
失禁の上で痙攣、
脱糞の上で痙攣と
猫娘が昼に帰宅すると
部屋の中はひどいニオイだったようです。
若干軽くなったり、またひどくなったり・・・。
こんな状態が3日も続き、
また同じような
連続した重積発作が・・・。
ついに入院となってしまったボルド。
この時マロンは、
ボルドの状態を一番近くでよく見ていたので
状況を理解していたようです。
ボルドが1週間経っても帰って来ないので
寂しさと心配がピークに達して
精神的ストレスから下痢をしてしまったのです。
この時、私達は初めて
ボルドとマロンに「強い絆」があることを感じました。
ボルドが退院してからも
マロンは、
時にボルドの後を追いながら、
また、
ボルドが退院後初めて
自分の力で立ち上がろうとしている時も
みんなの邪魔にならない
ソファーの上から心配そうに、
大人しく、見守っていました。
そんな様子は、
以前からご覧いただいている
この動画を見ていただくと
お腹がこわれて洋服を着て
懸命にボルドを看ている
マロンの気持が伝わると思います。
マロンが本領を発揮し始めたのはこの頃からなんです。
ジーッと観察をして、ボルドに協力していました。
発作の時に吠えるのは
怖くて吠えているのだと思っていたので、
私は、マロンに
「うるさい!!」と叱ったこともあります。
でも、
そんなとき冷静なパパ猫が
「マロンを止めなくていいよ、好きにやらせてみよう」と・・、
私は半信半疑でしたが、
ボルドに良い影響をもたらすのならと思い直して、
パパ猫の言うとおりにしたのです。
マロンは、ボルドの意識を戻そうとしている。
確かに以前の留守番中もそうでしたから納得できました。
ボルドもマロンの声に反応して、
目を覚まし、
発作が短くなったような気もしました。
それからは、
ボルドの発作時に
「マロン、ボルドのこと助けて、目を覚ましてあげて」と
私がマロンにお願いするようになりました。
嬉しかった!
でも、
私達が考えている以上に
マロンのチカラはすごかったんです。
(第107話につづく)
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