十数年前から始めた栃木県茂木町での米づくり。畦の水漏れを直し、三反二畝の田んぼに水を入れ肥料を撒いた。いよいよ今年の米づくりのスタートだ。水を入れると待ってましたとばかりにカエルが鳴き始める。日本の新年度が4月からというのは、きっと米づくりから来ているのだろう。
昔、まだ米づくりを始める前、写真の奥の方にある雑木林を借りた。そこにツリーハウスを造り、サウナ小屋を造り、夏も冬も毎週のように遊びにいった。ある日、山の持ち主のTさんが「米作ってみねえか?」。そこで興味を持っている友人を集め、『TKOもてぎ』というグループを作った。TKOとはTanbo Keeping Operationsの頭文字。低農薬の米は自分たちだけでは食べきれないほどできた。今は地元の食材を入れた「もてぎパック」を作り販売をしている。その収益は微々たるものだが、苗代や肥料代にあてている。これっぽっちの収入で農家はやっていけるのか心配になるような額だ。山間地は昼と夜の温度差が大きく、蛍がすむきれいな水で作る米の味は本当にうまい。
茂木の米と大洗の魚、俺は本当に贅沢だ!