O'kashira

うだうだ

ドイツ、ライン川

2009-10-29 11:26:26 | 横浜の空の下
 今年の夏、ひょんなことからドイツ、ライン川下りへ行って来た。この話をすると、カヌーで?と聞かれるが、カヌーではない。今回は350キロ、むかし僕がアラスカのユーコンをカヌーで下ったときと同じ距離だ。
 ライン川はスイスアルプスに始まり、フランス、ドイツ、オランダを通り北海に注ぐ全長1320キロの国際河川だ。日本ではこの国際河川というものが理解できないかもしれないが、流域国の船は自由に行き来できるのである。従って、物流の大動脈となっている。

 この写真のような大きな運搬船がひっきりなしに航行している。たくさんのコンテナを積んだ船、石炭を積んだ船、スクラップの鉄を積んだ船、ガソリン運搬船など、みんな小さな車を積んでいる。上陸したときの足となるのだろう。
 ライン川は幅が広く、水量はかなりある川だ。流速も早い。秒速1~2メートルはありそうだ。想像以上の速さだ。場所により緩い所、急峻な流れのところがあり、大型の船舶では危険なところがある。そんなところにはロックが作られている。ロックとは、閘門と呼ばれ、急な流れや水位の違う水域を階段状のプールにより通過するもの。今回も10カ所のロックを通過して来た。
 川の両側には海から何キロの地点かがわかるよう、100メートルおきに表示されている。まるで高速道路だ。
 ところにより人工の中州を作り、その内側に人工的な砂浜を作り、カヌーやカヤック、ヨットやスカルが楽しめるような施設を作っている。
 "川は危険、近づくな! %#$小学校PTA" なんていう看板を出す国と、川に関する考え方がまったく違うのである。