ぼたんくんとふわりちゃん

2010年10月17日、また猫と暮らしはじめました。

読書日記[43]雨といえば

2025-01-14 23:58:11 | 読書
昨日の雨の日も悪くないの続きで
「雨」がタイトルの本が他にもあるなぁ、と思って。


生活に深く関わる自然現象ほど名前が多い、と
風の種類を説明する本を20代の頃に読んで
東風と書いて「こち」と読むのがいいなぁと思いました。
響きも良いし、春の風というのもまた良い。

空(雲)の名前とかも読むの好きですが
私が持っているのは『雨の名前』。



雨もまた、季節や降り方で名前がとてもたくさんありますが
この本で初めて知ったのは「猫毛雨(ねこんけあめ)」。
こまかな雨を猫のやわらかな毛に例えたのだそうです。

今は冬。
雪の呼び方も多いですね。
「ぼたん雪」について前に書きましたが→こちら
語感が好きなのは「風花(かざはな)」。
晴天の空から雪が降ってくる様子ですね。

昔知り合いが、春の花びらが舞う様子だと思って
文章に使ってしまって直された、と言ってました。
なんかわかる、春っぽい響きかも。


そして、
ジャンルが全く違うのですが
「雨」と聞いて一番に浮かぶ本が『白い雨』(赤川次郎)、



ホラーです。
中学生の時に読んですごく面白かった。
当時、おすすめを聞かれたら迷わずこの本を教えたと思います。
赤川次郎さんの本はかなり読みましたが、
ミステリーでも短編とかにたまにある、ホラー風味の話が好きでした。

この本、大筋は覚えているけど、覚えていない部分もかなりあって
ここに載せる前に再読しなかったのですが
今読んだらどんな感想になるのかな。


*****

最後は今日のネコたち。
なぜか最近キッチンで休むようになってしまったぼたん。
片付けておかないと、お皿とか洗い直すの大変です。


夜のふわり。
今日もはるの椅子で寝ています。


読書日記[42]雨の日も悪くない

2025-01-12 23:42:13 | 読書
心理学や行動経済学の本や記事をたまに読みます。
新しく気づくことが多いし、たまに仕事に役立つこともある。
でもあまり読みすぎないようにしています。

というのも、
高校の時、友人と進路の話をしていて、
私も彼女も美術系の学校に進路を決めていたのですが
「美術以外なら、心理学を勉強してみたい」と言ったところ
「え?気持ち悪い!!!絶対嫌だ!!」と思いっきり嫌な顔をされて。
それ以来、その子とほぼ話すことなく卒業しました。

私はあまり深く考えずに言ってしまったのですが、
その反応がものすごくショックで。
あとから思えば、その子は
自分の心の中を覗かれるような想像をしたのかもしれません。

その思い出もあって、
なんか、そういうのが好きな人だと思われたくない
という気持ちがいまだに少しあるのです… (´-`)


とはいえ、気になる本はある。
今回読んだのは、『雨の日の心理学 こころのケアがはじまったら』。



ある日突然、身近な人の具合が悪くなる。
子どもが学校に行けなくなる。パートナーが夜眠れなくなる。老いた親が離婚すると言い出す。部下が会社に来なくなる。あるいは、友人から「もう死んでしまいたい」と連絡が来る。
突如として、暗雲が立ち込める。
どうしてそうなったのか、なにをすればいいのか、これからどうなるのか、全然わからない。
でも、雨が降っていて、彼らのこころがびしょ濡れになっていることだけはわかります。
そのとき、あなたは急遽予定を変更せざるをえません。とにもかくにも、なんらかのこころのケアをはじめなくちゃいけなくなる。
傍にいるのがあなただったからです。その人があなたの大事な人であったからです。
<まえがきより抜粋>



私はここ数年ひきこもり生活を続けていますが
最初が、まさにこんな感じでした。
本当にある日突然。

と、当時は思ったのですが、予兆はかなり前からあったのです。
良好な期間(晴れの日)が当たり前すぎて、
相手の雨の日に気づけなかった。
そうして、災害級の土砂降りになったときに初めて正面から向き合って、
いろんな人の手を借りて、ようやくそのことに気づきました。

なので、この本を読んでも
やっぱりあのときのあの言葉は言っちゃいけなかったんだ、とか
改めて反省する事ばかり。。。

でも言葉にすると気持ちが整理できることもあるし、発見もある。
こころが元気な時に、読んでおくと良い本だと思います。
または何かあったら読んでみよう、ぐらいでも。


ちなみに、この本のように
一般的に「雨の日」をネガティブな感じに例えることが多いのですが
私は個人的にはそんなにどんよりすることはありません。

実家が兼業農家だったので、雨が降ると
「これで野菜が元気になるぞ〜」と喜ぶ言葉をずっと聞いて育ったし
休日も、いつもは早朝からみんな畑に作業にでてしまうけど
雨の日は家族全員が家にいてくれる日、ということもあり。

夏の夕立も「これでこの後涼しくなるぞ〜!」って嬉しかったし。

でもそれから40年くらい経った今は、
雨が降ればゲリラ豪雨とか注意報・警報がでるし
夏じゃなくても雷は鳴るし、
台風が来れば土砂崩れなど災害の様子がテレビで流れて
はるもすごく怖がってしまって大変です。


まあ確かに、雨の日は濡れてしまうので、
あまり外に出たくない気持ちもわかる。

以前見つけたのは、そんなときの過ごし方を提案してくれる本。

『雨ふりの本。』(十一月、空想雑貨店。)



雨の日に泊まりたい宿や過ごしたい部屋、
または雨の日に聴きたい音楽や観たい映画、
いろんな雨の日の過ごし方を紹介しています。



20年前に買った本ですが、今見てもかわいいし面白い。
こういう本は大好きです。


長くなったので続きます。


夜、ぼたんが私の布団でめっちゃ寝てました。



すごく痩せたと思っていましたが
こうしてみると、まだまだ丸い。。。

読書日記[41]たまに哲学(?)のあと

2025-01-06 23:46:56 | 読書
前回書いた『シュレディンガーの哲学する猫』の
実存主義の話から
芥川龍之介のことが気になって、
後期の作品や手紙などをちょくちょく読んでみてたのですが

友人に宛てた手紙に、

唯自然はかう云ふ僕にはいつもよりも一層美しい。君は自然の美しいのを愛し、しかも自殺しようとする僕の矛盾を笑ふであらう。けれども自然の美しいのは僕の末期(まつご)の目に映るからである。(青空文庫『或旧友へ送る手記』より抜粋)

とあって、
なんだか似たようなことを読んだ気がする、と思って

『八本脚の蝶』(二階堂奥歯)かなぁ、と出してみた。



『八本脚の蝶』
二十五歳、自らの意志でこの世を去った女性編集者による約2年間の日記。誰よりも本を物語を言葉を愛した彼女の目に映る世界とは。(河出書房新社公式サイトより)



私が似ていると思ったのは
結局そこに行くことはできませんでしたが、でも、ここも、とても綺麗です。
明日がこないからです。
これが最後の夜だからです。
(二〇〇三年四月二六日(土)お別れ その一より抜粋)



書いてみるとあまり似ていないかな?
ただ、なんとなく私が同じことを思っただけかも。
最期に見る世界は綺麗なんだろうか、と。

ちなみにこの本を読むと
編集者だった二階堂奥歯さんの読書量に圧倒され、
感性に魅了され、交友関係に憧れます。

ただ、読み進めるにつれ
だんだんと日記に不穏な文章が増え、
聖書の記述が多くなっていく。

そしてもうすぐ誕生日を迎える2003年4月26日、
命を断つ前に5回にわたって残した文章は、
すごく胸にきます。



『八本脚の蝶』をめくりつつ考えるのは、
『シュレディンガーの哲学する猫』の中に出てくる
ジャン・ポール・サルトルの、

人間は自由の刑に処せられていると表現したい
(一部だけ抜粋しました)

と言う言葉のところ。


私は、
まだ自分で命を断とうと思うことはありませんが
何かがあって、そんな選択肢がもし浮かんだら

サルトルが教え子に言ったという

君は自由だ。選びたまえ。つまり創りたまえ。

を思い出そう、と。
誰に相談しようと思うかで未来がみえそう。

なんだかんだでほぼ初めて読んだ哲学の本、
いろいろ考えるきっかけになりました。


*****


最近ふわりは、
はるがいつも座っている椅子がお気に入り。
顔と手と足としっぽが同じところにあるのかわいい。



写真撮ったらちょっと起きちゃった。

読書日記[40]たまに哲学(?)

2025-01-03 23:46:47 | 読書
私はいままで、人生のほとんどを
「まあいいか」と「なんとかなる」で生きてきたので
つきつめることが苦手というか
深く考えることがあまりないというか。。。

そんな感じだったので
哲学系の本をほぼ読んだことがありませんでした。
または読んでみても完読したことがなかった。


でも、
「シュレディンガーの猫」という思考実験の話が
すごいこと考えるな、となんとなく気になっていて、
ちょうど見つけたのが
『シュレディンガーの哲学する猫』。



浅く広く、哲学者の名言を紹介してくれていそうなのと
タイトルに惹かれて
自分にはぴったりではないかと思って読んでみました。


ウィトゲンシュタイン、サルトル、ニーチェなどなど
有名な思想家や哲学者、作家さんを
ピックアップしてくれていて
それぞれの考えたこと、名言などを載せてくれているので
初心者向けだと思います。


そして、
全部読み終わって、
結果一番心に残ったのは
サルトルの章(実存主義)でとりあげられた
芥川龍之介の『河童』の話でした。

芥川龍之介は『蜘蛛の糸』『羅生門』『地獄変』などなど
人間の本質をつきつめるような
読後にいろいろ考えてしまう話が多いのですが
実存主義の問題を如実にあらわしているという
『河童』のお産のシーンについて読んで
こういうのが哲学なんだ、って妙に納得しました。

哲学ってやっぱり難しいです。
でもまた、このくらい軽い感じで読める本があったら
他の本も読んでみたいな。
何かしらの発見はありそう。


ちなみに
「シュレディンガーの猫」の実験そのものについては
軽く触れるだけだったので、とくに新しい発見はありませんでした。。。
まあ、詳しく言われてもよくわからないであろう気はしますが。


*****

昨日はgooブログ、アクセスできず
夜になってログインはできましたが、
結局そのまま様子みてました。
サイバー攻撃、新聞にも載ってましたね。

いまもリアクションボタン全然使えないので
みなさんのブログにアクセスできるようになりましたが
リアクションできず。。。

自分のブログも、いつも見に行くブロガーさんのも、
表示がこんなでクリックしても反応ないのですが…



まだ完全に使えるわけではないのかな?


最後は家の年賀状用ぼたんくんの写真。
シュッとしてます 笑

読書日記[39]かわいい本に癒される2

2024-12-21 14:39:20 | 読書
前回に続き、
疲れた時はかわいいものに癒されたい。
と思ったらやっぱり私の場合、猫です。
絵本も含め猫が出てくる本はいっぱいあるのですが
(私が)癒される」本を出してきました。


まずは『ちいさな画集 small book 』1〜4巻



大好きなヒグチユウコさんの小さな画集。

大きさ比較。小ささがわかるかな。






どのページもかわいいのです。


さらにヒグチユウコさんの絵本『ほんやのねこ』。






かわいさは言わずもがなฅ^•ω•^ฅ


他には『一年前の猫』(近藤聡乃)とか。



これも、とてもかわいく作られた本です。
やさしい気持ちになれます。
サイン入り ^ ^



暦売浮世情』(ユカワアツコ)はすぐ読めちゃう時代もの。



全ページこんな感じの本文が楽しい ↓



『猫は、うれしかったことしか覚えていない』(石黒 由紀子)
短い「猫のはなし」を詰め込んだエッセイです。



これから猫を飼おうと考えている人に
読んで欲しい本だと思いました。

こんな生活が待っているよ、と教えてくれる一冊。

ミロコマチコさんの表紙と挿絵がとにかく良い(ФωФ)


こんな感じで猫の本を選びましたが
でもやっぱり本物の猫が一番。


「特大豆大福」ぼたんと


「おはぎ」ふわり。

和菓子が食べたくなりました!
疲れた時は、甘いものも必須です (*´꒳`*)

最後にぼたんくん。