ぼたんくんとふわりちゃん

2010年10月17日、また猫と暮らしはじめました。

読書日記[19]自分の限界を知る

2024-09-05 23:43:42 | 読書
『遠野物語』で挫折したことを書きましたが
自分が読める本の限界がわかってきた頃の話。

今回は、
ひたすら、
延々と
30年前の個人的な思い出を綴ります。。。

というのも、
新聞でショックな記事を見つけまして。

DIC川村記念美術館が、2025年1月から休館 Σ(゚д゚lll)

いつかもう一回行きたいと思っていましたが、
ちょっと1月までに行くのは無理〜 (´・ω・)

もう観られないのかな。
マーク・ロスコの部屋が好きだったのに。
庭園をゆっくり散歩したかったのに。

私が行ったのは1994年のフランク・ステラ展。
すごい前だった。。。
フランク・ステラ、良かったな。迫力ありました。

この頃は東京にいて、
美術系の短大に通っていたのですが
1994年は卒業してそのまま研究科に進学した年で
先生がクラス全員を連れて行ってくれたのです。


ちなみに同じ頃、
ものすごく印象に残っている展覧会が2つあって、

まず池袋のセゾン美術館で観た
『アンゼルム・キーファー展』
荘厳とか静謐とか、そんなイメージ。
とにかく圧倒されました。

セゾン美術館がなくなった時も寂しかったな。。。

ヴィム・ヴェンダース監督の最新作『アンゼルム』が
このアンゼルム・キーファーの映画なのです。
全国順次公開中。どんなかな。


2つめはワタリウム美術館で観た
『ナム・ジュン・パイク展』
インスタレーションを観て鳥肌が立ったのを覚えています。

今調べたら2つとも1993年だった。

う〜ん懐かしい。


と、
学生の頃をいろいろ思い出していて、
ふと、この頃から読めないままの本があるなあ、と思って
本棚から出してきてみる。




『マルドロールの歌』

有名なロートレアモンの長編散文詩です。
いろいろなアーティストがインスピレーションを受けているのではないでしょうか。

当時、
美大を出て、アーティスト活動をしていた先輩が
個展(グループ展だったかも?)を開いたのです。
お金がないという先輩のため、
展示販売していた絵を1点買うことにしました。

そのとき私が選んだ絵は
先輩が愛読している『マルドロールの歌』の一節を
イメージしたものだと言われ、
それなら読んでみようと本を購入したのですが……

なんか読めない (´;ω;`)

いや、読めはするのですが、
文脈がないのが原因か、
フランス語から訳した日本語が原因か
とにかく頭に入ってこない。

自分の頭が良くないことはわかっていましたが
理解力(?)の限界を感じました。

ずっと持っていて、思い出した時に開くのですが
結局そのまま。


さらに、もう一冊ありまして。
研究科でお世話になった先生の著書
『芸術機械 現代美術論序説』。



一言で言うなら、私には難しすぎました。


なんか公式になってる?



そしてここでも『マルドロールの歌』が!?

そう、この詩はシュルレアリストたちによって激賞されて
有名になったという経緯があり、そのあたりは楠本先生の専門分野。

先生の授業はものすごく楽しかったのですが
この本はいまだ読了せず。
出来の悪い生徒でごめんなさい・゜・(ノД`)・゜・。

ちょうどこの頃、この本だけでなく
買ったものの、結局読めなかった本がけっこうあって。

自分はここまでかな、みたいなことを自覚することも多かったけど、
でもすごく充実した日々でした。

若かりし頃の思い出。




今日撮影の邪魔しにきたのはぼたんくん。



ふわりもくると



ケンカ勃発 (´ー`)




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