「官僚閥、トカゲの尻尾切りを企む?」で「官僚閥」という言葉を出したのだが、「閥」としたのは係累含め緩く繋がる集団というものがあるんだろうなと感じたから。
現役官僚の繋がり、退職官僚の繋がり、それらの縁者の繋がり、それらから何らかの利益を得ている繋がり、そういうもわっとした曖昧模糊な集団を指して官僚閥と表現してみた。
末端なんかは実際の官僚に面識なんかないし、その縁者にも面識ないだろう。けど現状の官僚の構造から何らかの利益は得ていて、その動向を注視しており、その構造に対する不都合があれば自立的に忖度して動き出すとか考えられる。官僚様の指図は受けずとも勝手に動き出す。
とすると実際のところは官僚も「それやられると我々も困るんだが」ってこともやられる可能性有るし、なんなら官僚さえもその末端から閥に不利益と判断されたら排除されることだって起こるだろう。
こうなってくると官僚トップが、「こりゃやり方変えないとマズいなぁ」と考えても、それを察知したどこかの末端が勝手に官僚トップを排除に掛かる可能性があるわけだ。そうなると「♪わかっちゃいるけどやめられね」になるだろうなぁと。
もちろん、馬鹿でわかっちゃいないからという可能性はあるのだけれど。
官僚閥は、自らの行動を自律的に制御できないアメーバ経営組織です。
陰謀論的で自分でもちょっと何だかなぁとは思うけれど、こうだとしたら頭の良いはずの官僚や政治家が滑稽な様を演じているの説明になるなぁと。もう一度書くけど、「頭の良いはず」じゃなくて馬鹿でわかっちゃいない可能性もあるけれど。
財政法や各省庁の設置法の体系を変えて、省庁再編し、天下りとか原則できないようにもして、かつ既にそういう利害関係が構築されているとこは全て切り、周辺反社組織の監視も強め、この閥的なものを根絶やしするようなことまでやらないと現状からさして変わらないのだったら、この閥のようなものが実際に存在してるんだろうと思う。
ようするに財務省解体くらいで治るなら「官僚は案外アホだったんだ」と。治らんかったら闇深い何かがありそうだなと。
財政法四条の扱いは、気を付けないと確かに増税圧は下げることができるけれど、かわりに財務系官僚が好きにできる金が増えるだけになる可能性もあるので、法の設計には細心の注意を要すると思う。