今日は以前撮ったアオサギの写真を紹介します。たった一枚の写真ですが想像力をはたらかして、よく見るといろんな姿に似ているのでおもしろいと思い紹介します。
いつもの様にぶらりと川の畔を散歩していると、群れで遊んでいる水鳥たちの姿が見えたので、可愛くなり何枚か写真を撮ってみた。珍しくもない水鳥たちの遊ぶ姿だったので、写真を撮った後すぐにその場をさろうとしたその時である、突然、空から大きな鳥が目の前に降りてきたのである。よく見るとアオサギだった。
ところが、このアオサギが降り立った場所は、写真を見るばわかるように、川の流れを止めている堰の真ん中の支柱の舞台のような台座の上に降りて来て止まったのである。
照明を当てれば俳優のようだ。
その光景を見ていた私はその時、このアオサギがまるで「私も一緒に写真を撮ってください」と言って降りて来たように思えて、思わずその場でカメラのシャッターを切ってしまった。
それも丁度、柱の真ん中に降りてきてポーズをとるように佇んだから、まるで舞台俳優気取りに見えたから不思議だ。
普段アオサギは一年中どこでも見られるので、写真を撮ることはほとんどないが、あの日だけは珍しく、その光景がすごく想像力をはたらかしたので、つい刺激を受けて一枚撮ったのだった。
だが、その写真も後で確認してみると、どっちゅう写真でもなかったので、何の考えもなく、ただPCに保存しておいただけだが、今日、これまでの写真を整理しながら、もう一度その写真を見てみると、なんと今日はあのアオサギの姿が、町でよく見かける修行僧の姿に見えたので、思わずハッとしてしまった。
目をつむり、一本足でじっと佇んでいるアオサギの姿は、まるで僧侶があの笠を頭にかぶり、じっと立ち止まってお経を読んでる姿によく似てるように思えてならなかった。
一枚のなにげない野鳥の写真をみて、こんな想像力がはたらくとは思いにもよらなかったが、だからこそまた、写真が面白いとも言えるのではなかろうか。