想い出の時を刻む

趣味を楽しみながら、今日の思いや出来事を綴り、想い出として残していく日記

病んだ心・・・

2015年07月09日 | 感想

 最近、毎日ニュースに接していると頭が変になってくるような気がしてくる。もううんざりといった感じの嫌なニュースばかりが続いてるからだ。

 

 昨日も、いじめが原因の自殺によって中学2年の若い命が失われたというニュースが伝えられた。

 報道によると子供との連絡日記では、亡くなった生徒から、担任宛に死を予告するメッセージが送られていたようだが、それに気づかなかったのか、勘違いをしたのか、もしくは無視をしたのかわからないが、結果的には自殺を食い止める事ができなかったと言うからこんな悲劇はない。

 

 わたしは学校という現場を知らないが、これもテレビでの情報だが同級生の生徒はほとんどいじめに気が付いていたと言うのに、担任の先生が気が付かなかったいう事はないだろうと思う。勿論私たちが知り得ないいろんな事情があろうと推察されるが、報道が事実ならば、担任や学校の対応は世間の常識からかなりかけ離れてるように思われる。

  子供たちを守り育てるはずの学校でこんな悲劇が起きると、いったい親や子供は誰を信じたらいいのかわからなくなるだろう。

 

 大分の火災事故で我が子の命を奪ってしまった父親の無謀な行動、新幹線で焼身自殺をはかり大きな被害をもたらした男の行動などを考えると、もう常識という物差しでは人の心を測れないほど心が病んでいるのかと思われて仕方ない。

 

 みながみなそうとは思わないが、こんな心が病んだ大人たちに囲まれ育った子供たちの一部が、非行に走り世間を驚かせる恐ろしい事件を引き起こしたりしていないだろうか?

 

 今、世の中の変化のスピードがどんどん早くなっている。そんな環境の変化のなかで人々はそれに対応を仕切れなくて戸惑っているようにも思う。

 

 ましてや心の問題になると人間が自分を見つめ直し、そして反省をしながら豊かな心を育んでいく時間がどんどん無くなり、まるで機械のように何も考える余裕もなくただ毎日を忙しく過ごしているようにしか見えない。昨日ある統計をどこかで見たが年収1000万円を超える人たちでも自分の生活が豊かだと思わない人が多いそうだが、統計の中身は違うが、こんな豊かな社会であっても実は心は貧困でみんな心を病んでいるようにも思えてならない。

 

 それだけに、私たちは今の生活が忙しければ忙しいほど、一度立ち止まって自らを振り返り、人として良識を重んじ、優しさや思いやりをどれほど表しているのか、生活の豊かさを求めて欲望に溺れていないのかを問い直し、家族や友人は勿論、世間の人々と仲良くし、助け合える豊かな社会を築いていけるように、みんながもっと真剣に取り組んでいかなければならないように思う。