想い出の時を刻む

趣味を楽しみながら、今日の思いや出来事を綴り、想い出として残していく日記

旅先での出来事2

2015年09月05日 | 旅行

北京空港での出来事/ライター1個で大慌て。

 

 昨日お伝えしたように、北京到着初日は夕暮れ時に襲ってきた集中豪雨のため散々な思いをすることになりましたが、二日目も考えられないトラブルに巻き込まれ大変な思いをさせられました。

 

 悪夢のような夜を過ごし、晴れた朝を迎えた次の日の事です。この日は背広を着る用事があると云う事で、朝トランクを開けて、背広を確認すると服は間違いなく入っていたのですがいくら探してもネクタイが見当たりません。引退後はあまり背広を切ることがなかったので、久しぶりの背広に気をとられ肝心なネクタイの事は頭から完全に飛んでしまい、忘れてきたのでした。そこで慌ててネクタイを買うことになりましたが幸いホテルの中の売店で売っていたので直ぐに購入。

 

 これで一安心と思いながら、もう一度部屋で荷物を整理し、ホテルから次の目的地である瀋陽に向かうため再び北京空港へ

 

 空港は相変わらず込み合っていたので、早めに手続きを済ませるために、みんなで国内線カウンターに移動。各自トランクの荷物検査を済まし切符を購入して、搭乗口に向かおうとしていたその時であります。

 

 一番早く荷物を検査を済ませた私は、安心して待合せのための椅子に座り、みんなの手続きが終わるのを待っていたのですが、そんな私の所に荷物検査係が突然現れて、何かを指さしながら、もう一度荷物のX線検査カウンターに来いと云うのです。なにが何だかよくわからなかったのですが私はとりあえず検査場へ再び戻って見ることにした。

 

 検査場に行ってみると、私のトランクだけがはじかれて置かれていました。そして検査員はX線検査のモニターを見ながら私に向かってライター、ライターと云うのでした。

  おかしな~私は4月にタバコをやめたのでライターなんか必要ないのに…と思いながら、逆に何か他の物と間違ってライターと言ってるんじゃないかと思い、片言の英語で「NO,NO ノースモキング ライター ノー」と必死に係員に訴えましたが、相手も引きません。

 

 そこで、あまりひつこく言い張ってもヤバイと思い、仕方なくトランクを開けて中の服や荷物を一つ、一つ確認して見たけれど、なかなかライターなんて出てきません。必死に探しても出てこなかったので、今度はだんだん腹が立ってきて、係の者に「そら見ろ、ライターなんて入ってないじゃないか」という思いをジェスチャーを交えながら検査員に必死に訴えましたが、相手は全然動じません。それよりも係の者は私を呼んでモニターを見ろ、ここにあるじゃないかと指で示すのでした。

 

 私は仕方なく、えっ!どこだ!どこだ!と思いながらもう一度モニターを確認し、トランクの中の服を今度は本当に丁寧に、ひとつひとつ探して見ました。すると、さっきまで全然見つからなかったあのライターが、なんと黒いヤッケの中に1個忍び込んでいたのでした。

 

 そのヤッケは今度の中国旅行で比較的に高い山に登ることが予定されてたので、寒さよけのため、タンスの奥にしまい込んでいたものを取り出し、そのままトランクに詰め込んだヤッケでしたが、それがまさかこんなトラブルを起こす原因になるとは思っても見ませんでした。

 

 ライターを発見し取り出した後、再びX線検査にかけると、今度は難なく検査をクリアー。ようやくひと息つくことが出来ました。

 

 暑い最中のライター探しは、時間との戦いでもあって、早く見つけ出す為必死でトランクの中を調べたお蔭で身体は汗でびっしょり。その上、私一人のため、みんなを待たせたので、彼らの厳しい視線を感じて私の顔は冷や汗でベトベトでした。

 

 この日、私は小さなライターひとつで自分自身が大変な思いをし、みんなにも迷惑をかけてしまう大失態を犯してしまった苦い経験をしたことで「人間何事も過信せず、念には念を入れる」ことの大切さを身に染みて思い知ることが出来ました。

 


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