大家族・長期村の日々奮闘記

[完全版]道東知床ツアー最終日&みんなへ

※ブログの仕様で昨日まとめてあげられずすみません。最終日の様子です!

ついに迎えた、道東知床ツアー最終日。
お兄さん組は日付が変わる頃まで話がもりあがっていたようでしたが、みんなしっかり6:30に起床。

 

今日も今日とて、みんなで自然と担当に分かれて進んでいく朝食準備と昼食準備。
今朝のメニューはうどん、お昼には、羅臼で手に入れたトド肉の大和煮入りのおにぎり。
羅臼の珍味ーーとのことでしたが、お味はみんないわく「サバみたいでおいしいよ」。

  

差し入れにいただいたデザートの桃切り隊に、効率を重視し、率先してみんなの食器をまとめて洗ってくれた皿洗い番長。

  

宿泊先の管理人、はぎーさんに見守っていただきながら、片付けと掃除。

掃除も合格をもらい、これからは移動になるのでここで閉村式。
進行は、これまで9年間の夏休みのうち、何度も閉村式を体験してきたDICと、助手のSHにお願いしました。

まずは一人ずつ今回の旅の感想をいってもらいます。

「みんなで過ごしたのが楽しかった」「船酔いとか大変だったけど、ヒグマが見れて良かった」「大変なこともあったけど、みんなに手伝ってもらえてよかった」
などなど…それぞれ心に残ったことをのべてもらい

 

「人類はこうして、場所を移しながらも食料を調達して…こうして旅しながら進化していったんだなぁと思わさったツアーでした」という
ジェットのお話しの後は、修了証の授与。

    

みんなそれぞれ、お疲れ様でした!!

キャンプ中抜けた歯と再会。そんなこともあったね。

 

ギターも歌詞カードも無いなか、
ハーモニカとみんなの頭の中にばっちり入っている歌詞で、ぶな森の校歌を合唱。

  

はぎーハウスにお別れをして、いざ帰路へ!

途中、様々な場面でみんなで決めてすることや行く場所を決めてきた旅。
こうなったらとことんみんなで決めようということで、
1)釧路に寄って海鮮丼を食べ、高速で空港まで
2)阿寒や温泉により、下道を通りながら十勝でアイスクリームを食べて空港へ

の2つのコースを提案。みんなに選んでもらった結果満場一致で2のコースに決定。

ということで、最後まで旅キャンプらしくいろいろ巡りながら新千歳空港へ出発!

まずは、マリモで有名な阿寒湖に。

   

エコミュージアムが休館日だった為、生のマリモは見れず残念…でしたが、なんとおみやげやさんの店先にマリモ発見。
おみやげも調達。

 

お昼ご飯は、ジェットおすすめのとてもきれいな湖、オンネトー。

 

  

梅 or トド肉おむすびをいただきます。

初日のキッチンからのロシアンルーレットおにぎりに触発され、
今度は自分達で種たっぷりおにぎりを仕込みました。

大当たりは…DIC!! あいにくの天気でしたが、湖畔を車で通る傍ら、エメラルドグリーンに輝く湖を少し見ることができました。

温泉は雌阿寒の野中温泉。硫黄感たっぷりのお風呂です。

思い返せば、今回のツアー中、足湯も含めて毎日温泉に入ることができました。
さすが道東、素敵な温泉がいっぱいでした。

 

お風呂上りのかき氷を楽しんだのもつかの間、
空港着への時間が迫ってきたので、十勝の牧場でのアイスはあきらめ、ここから高速道路に。

約束のアイスは、途中十勝のサービスエリアで食べました。バニラ、チョコ、小倉…おいしいー!

  

空港までの時間も、大富豪でもりあがり。途中何人か寝ていたときもありますが、全員が寝ているという時が無く、一睡もせずみんなと遊んでいた人も。

最後に、車内で大変だったことNo1、楽しかったことベスト2を教えてもらいました。

大変だったこと
・船酔いしたこと
・年下の男の子達がとても元気過ぎたこと
・ほぼ毎食の食事づくり
などなど…

楽しかったこと
・野生のヒグマを生で見れたこと
・いろいろな場所に行けたこと
・みんなで道中お話やトランプ
などなど…

車内で荷物整理もし、ついに空港へ到着!

車を駐車場に入れにいったジェットとはここでお別れ。

続いて、保護者の方と空港で合流し、最初に出発するDICをみんなでお見送り。

   

HL,LI、お母さんともお別れして、札幌組のMKとよーだともお別れ。

 

SRパパは空港まで来てくれました。

子ども達のお見送りには残念ながら間に合わなかったのですが、厚真で仕事をしているMJたつみが、仕事終了後すぐに空港にきてくれていました。

その後、くまちゃん達も来てくれて、料理番長SHのお疲れ様会@苫小牧。

最後、黒松内までの高速の道では、後部座席でぐっすりだったSH。
みんなそれぞれ、きっと疲れがどっとてるのでしょう。

さて、本当にいろいろとあった今回の道東知床ツアー。
私チコも、初めての道東でした。

今回は、なんといっても長期村や普段の生活で培われてきた生活スキルが
いたるところで発揮されているのが見れました。

野外泊はもちろん、
自分達で起きたり、ご飯をつくったり、多かった移動距離も自分達自身で楽しいものにしたり…
カレーを食べたいけど、鍋洗いの大変さを考慮して他のメニューにしたり…

学年も、小2、小5トリオ、中3コンビ、そしてボランティア高専2年生と、差はありましたが、
低学年が賑やかさや可愛さを提供(?)し、高学年が良いお兄さん・お姉さんでいてくれて、本当に助かりました。

そして、私自身今回とても良かったと思ったのが、
これまでの記事でも触れましたが、クマをはじめ野生動物と触れる機会が多かったことです。

丁度タイムリーなときに北海道新聞にこのような記事が載る中で
 ”クマ射殺、札幌市に意見300件 大半は道外からの抗議” https://www.hokkaido-np.co.jp/article/335096

ヒグマの生息地である知床半島にて
ヒグマの痕跡を見て、テリトリーに入り(知床五湖)
ヒグマの生態について聞き(ビジターセンター各所)
実際に野生のヒグマを肉眼で見る(ウトロ知床岬クルージング)
という経験をしました。
その他、道路側の牧草地にたたずんでいた野生のタンチョウや、道路を横切るシカ・キツネ、
キャンプ場に遊びに来ていたシカや道の駅にいたキツネ(おねだりキツネでしょうか)…たくさんの動物を見ました。

途中、はねられたシカの死体の側も車で通りました。
「車が来るの見えなかったのかな?」
「もともとシカの場所だったのに人間が道路をつくったせいだよ!」
「でも今は道路があるってことわかってるんじゃないの?」
車内でもいろいろな意見がとびかいました。

札幌で射殺されたクマも、道路で車にはねられるシカも、
「かわいそう」「人間が悪い」「シカが悪い」
というのは簡単かもしれません。
しかし、そもそも何故クマが市街地まで来ているのか、なぜ道路をつくっているのか、なぜ麻酔して保護ではなく射殺なのか…
それぞれにそれぞれの背景があり、それには野生動物、その近くに住んでいる人、ハンター、行政の人…など、
さまざまな人の意見があります。

今回は見ることができませんでしたが、
道東の海に住むクジラたちも、プラスチックのゴミに苦しんでいたり (”死んだクジラ、胃に40キロ分のプラスチック”(BBCニュース) https://www.bbc.com/japanese/47621048
このまま野生動物も人も気持ち良くすめるようになるには、どうしたらいいのか。
私自身、船酔いと闘いながらも、知床半島の(今は、ほとんど)人の手つかずの荘厳な自然を見ながら、考えさせられました。

長くなりましたが、
北海道の端っこでいろいろと見て感じたみんなが、
まずは周りの人達にヒグマについて、知床について、温泉について、自炊について…
今すぐでなくとも、少しでも、何かを伝える伝道師になってくれると嬉しいなと思います。

何はともあれ、無事のツアー終了、ありがとうございました!
長期キャンプからの道東ツアーに、参加しようと思ってくれたみんな、それを良しと送り込んでくださった保護者の皆様、
そして道東各地であたたかくむかえてくださりった皆様…いろいろな方のおかげで実現したツアーでした。

ジェットも私も、みんなと旅ができてとても良かったです。ありがとう!!

これからもロックに行こう!

(ちこ こと 大類幸子)

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