最初の食事が始まりました。グループ活動以外では、全員で食事をとることが基本です。食べて、活動して、寝て起きて、再び食べて、活動して、寝て起きて・・・、「正しい夏休みの生活」を送ります。
今年は、3週間を2期、続けて参加する、つまり4週間、自然学校で合宿生活をする子も複数います。 中盤期は、29人の子どもと20名前後の大人、合計50名が一緒に暮らし、さまざまな活動を体験します。
楽しいことばかりではない。限られた空間での共同生活の毎日なのですから、けんかもあります。嫌なことに怒ったり泣いたりすることもあるでしょう。
自然体験が大きなテーマですから、雨の日も夏なのに寒さで震える野外の活動もあります。スタッフは、私達のように野外活動や子どもの社会教育活動を専門とした人達ばかりではありません。子どもと同じように初参加の、それも海外から来た学生さんもいます。日常と異なる生活は、寝ても覚めても子ども達の善悪混濁したワンダーランドの中にあるのですから大変です。
普段は、別々の生活をしている人間達が何十人も一緒になって共同生活をするですから、事件(?)もいろいろ起こるでしょう。解決しなければならないことが毎日たくさんなんあるのです。
アジア民族である私達はかつて大家族で暮らしていました。大きなコミュニティの中で人と人との「関わりあい方」を体験的に学び成長し、個人の社会性を身につけてい来たのだと思います。
ところが昨今は、その関わり合いが希薄化しています。11年目を迎えるこの活動は、大人が子どもの先生役をするのではありません。子どもが大人を育てる場でもあります。
参加するすべての人が相互に関わりあいながら社会的スキルを身につけてゆく場になればいいと思いつつ、今日から4週間の運営がスタートです。
(ぶなの森自然学校 校長 高木晴光 通称 takagy)
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