英語がすべてか?
中国語を専攻する者のひがみかな~、、、とも思うのですが、、、
今日は英語に関するお話です。
今年の春、私は留学生のキャリアに関する研究会に参加しました。
そこで、お隣に座ったA先生と知り合いました。
A先生は数年前、授業をすべて英語ですることを謳い文句に開学した
地方大学の教授でした。
この大学にはもちろん留学生の学部生、院生がたくさんいます。
でも、ほとんどの学生は日本語を話す事ができません。
日本語が話せなくても、大学内ではさほど、問題がないのです。
なんせ、みな英語を使っているのですから。
日本人の卒業生の就職はまあまあだったそうですが、
A先生に言わせると、昨年度、留学生の就職は一人として決まらなかった、
とのことです。
日本語がしゃべれない事がネックになって、就職の採用試験にがんがん
落ちたのだそうです。
よく考えてみれば、うなづけるのです。
アメリカのある大学で、日本語だけで授業をする学部を作ったとします。
先生もそこで学ぶアメリカ人もみな日本語で話しているのです。
そこには日本人もいます。
日本語だけで、アメリカで学ぶ事ができるのです。
この学校、
アメリカ人には圧倒的に有利。
アメリカにいてずっとネイティブの日本人と話せるし、授業も専攻している
日本語で、(日本に留学する事なく)学べるのです。
ところがここにいる日本人はどうでしょうか?
アメリカで就職する事ができるのでしょうか?
アメリカで英語の話せない日本人は仕事を得る事ができるのでしょうか?
日本人はちょっと可哀想な状態になりますよね。
さて、例のA先生の大学です。
就職試験でがんがんに留学生が落ちてしまい、やっと日本語の重要性に
気がついたようです。
(A先生はとっくに気がついていたのですが)
英語がすべてなのでしょうかね~。
今年、ハローワークに登録に行った私たちの学生
日本語はネイティブレベル
英語でコミュニケーションがとれ、
それ以外に1カ国語を要求されたそうです。
もちろんパソコンの技術、それ以外の資格があればもっといいそうです。
↑外国人への要求です。
今は本当に厳しい就職事情です。
日本で働くのに、英語だけでOKの時代はほとんど終わったといってもよいでしょう。
ただし、こてこての技術者は技術で身を立てていくので、日本語はそこそこでも
だいじょうぶみたいです。
ただ、昨日のブログに載せたような事態も起こりうる、、、
そう考えると、外国人には今も昔もあまり住みよいとは言えない日本ですね。

