ドイツは1998年に電力市場の完全自由化を実施しました。
電力業界は再編を通じて競争力の強化を図り、2003年以降、電力の出超が続いています。
2011年央には原発の約半数が停止され、供給力が低下したため、輸入が一時的に増加しました。
いかにも日本よりドイツの方が電気代が高額のように見えますが本当でしょうか?
実は再生可能エネルギーによる発電を発展させるため高値で電力を購入し、安く販売できるようにしたためでその負担金(税金)も電気代に含まれます。
尚、為替レートも円高で古いデータのため2015年のデータを下記に示しました。
やはり原発依存の日本、原発先進国の英国は電気代が高く、ドイツは税金を除くと逆に低い方に属します。 原発大国のフランスも安いですがしっかり税金がかかっています。ドイツの電気代が高額だったのはしっかり税金をとっていたからなんですね。また誤魔化されるところでした。
再生可能エネルギーによる発電が急速に増加して、原子力発電の減少をカバーする一方で、褐炭・石炭発電が強い競争力を維持し、輸出が年を追って拡大しています。
こうした中で、輸入は減少をたどっており、2017年には輸出から輸入を差し引いた純輸出が約53TWhに達しました。
このように、ドイツは原発停止による発電の減少分を、輸入電力に依存することなく、再生可能エネルギー等で十分にカバーし、そのうえでなお輸出を拡大させています。
ドイツの電力輸出が増加をたどるのは供給余力があり、したがって、取引市場における価格が周辺国よりも低いのが主な要因です。
しかも原発建設のためにかかった国からの補助金負担や、原発処理に関する天文学的な金額になるであろう後世に残る負の遺産も少ない。 全て東日本大震災をきっかけとしてドイツが決断、実行に移した結果でうらやましい限りです。
それに対して福島の原発事故が未だまだ癒えていないのにTVで”電力も原子力発電などとのバランスが大切”などというCMには驚いてしまいます。 福島等被災地の方の痛みは計り知れないものがあると思います。 広島・長崎に続く日本全国を被曝させたという人類の無能な過ちを犯してしまった事を反省しないアベ自民党と東電の厚顔さにはあきれ返るばかりです。
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