ブリキ屋

富の再分配が政治の大きな役目と思っています。
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失われた10年はいつまで継続するのか?

2019年09月06日 | 経済


時間あたりでみた日本人の賃金が過去二十一年間で8%強減り、先進国中で唯一マイナスとなっていることが経済協力開発機構(OECD)の統計で明らかになった。企業が人件費を抑制しているのが主因だが、「働けど賃金低迷」の状況が消費をさらに冷え込ませる悪循環を招いている。賃金低迷は現役世代の困窮を招くだけでなく、年金の支給額の低下にも直結する。賃金反転に向けた政策を打ち出せるかが、日本経済の大きな課題として浮上している。

 その昔、日本は国民総ででバブルに踊った時代がありました。
バブルがはじけて今では失われた10年と言われていますが、今だに日本経済はその後遺症を引きずっています。自殺者はバブル崩壊から毎年3万人。今だにその数は変わっていません。

 その手口を見れば分かるのですがいつもワンパターンです。最初は甘い話でカモを釣る。こうやれば儲かりますよ。おいしい話でカモを誘います。そしてころ合いを見計らって真っ逆さまに突き落とす。詐欺師の典型的なパターンです。

 最初に奴らはバカスカ札束を刷って、バブルを引き起こす。銀行は貸して貸して貸しまくる。株に投資すれば儲かるよ。土地を買えば儲かるよ。そしてカモが罠にかかったころ合いで急に蛇口を閉める。貸し渋りをやるわけです。

これをやられたら投資家はいきなり資金難に陥ります。そして、資金難に陥ったカモ達から担保として株、土地、あらゆる資産を奪い取るのです。昔からやっていることは同じです。

 いい加減気付いたらどうかと思うのですが、今だに引っ掛かっている人がいます。
その当時の日銀総裁であった澄田智(すみださとし)と言う方をご存じでしょうか。
日銀退官後は日本ユニセフ協会の会長などをやっていた方です。
 
 澄田さんがバブル潰しの張本人と言われています。
プラザ合意以降、5%だった金利を2.5%に下げ、銀行は貸して貸して貸しまくった。その当時は、黙ってても銀行が頭を下げて貸しに来たという話は誰でも覚えているはずです。そういうジャブジャブ溢れた資金が株や不動産に流れ込んだ。借金しても金利は安いし土地や株を買えば値上がりするしで猛烈なバブルが起きたのでした。

 そしてバブルが膨らみきったころ合いを図って、澄田さんはいきなり公定歩合を8%、長期金利は 10%まで引き揚げた。蛇口を閉めたのです。借金すると金利が高い。値下がりリスクのある株や不動産よりも安全な銀行預金の方が良いということで投資家は一斉に株と不動産から資金を引き上げた。土地や株は一気に値下がり=バブル崩壊と言われています。

 バカスカ金を貸し出して狂乱状態を作ってからブルを破裂させる。
その後には膨大な焼け野原、不良債権の山だけが残る。
それを二束三文で奴らが買い叩く。
昔からの手口。ばればれの三文シナリオです。

 アメリカでもバブルはありましたが政府がうまく対応しソフトランディングに成功。バブルは弾けず、少し萎んだだけで終わりました。

 今またアベノミクスで全く成果が出せず、失業率を下げる代わりに将来何の希望も持てない非正規社員を大幅に増大させた。 将来国民年金では暮らせず生活保護予備軍となりつつある。 完全に労働者は差別化されてしまった。

 そのため富める者から金を搾り取ろうと国は現金預金者をターゲットにする。 株式や不動産などリスクの高いものに投資を勧める。 現預金には課税、カード化で情報の収集に努める。 

 こんな政府に誰が付き合うというのだろう。 富裕層の味方から敵になる安倍政権に?



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