蚊遣の兎を見たのははじめてです。
昔は、夏になると、渦巻き形の蚊取り線香のお世話になりました。
線香を入れる容器は、ほとんどが、素焼きの豚さんでした。
この兎さんは、京焼きの「高級品」みたいです。
昭和の初め頃のものでしょう。
使われて、中は黒くなっています。
耳から立ち上がっていく煙、
風情があってよかったでしょうね。
(高さ16センチ、横幅19センチ)
<追記>
この兎の蚊遣は、新潟市の創業300年(江戸中期)の料亭,行形亭(ゆきなりや)が戦前にお中元として贈ったものだということが分かりました。昨日たまたま来訪された新潟出身のSさんに、兎さんが入っていたボロボロの箱(御中元 行形亭と書かれている)を見せたところ、「これは新潟のゆきなりやのものだ」とのお話。調べたらその通りでした。
<売約済みになりました>