バスターミナルなブログ

全国のバスターミナルやバス旅の紹介(※ブログ内のデータは原則として撮影時のものです)

岡山駅西口

2023年01月02日 | 中国


岡山県岡山市、JR岡山駅の西口に位置する「岡山駅西口」です。

岡山桃太郎空港リムジンバス、関西国際空港リムジンバス、都市間高速バス、定期観光バス、一般路線バス、貸切バス等が発着します。



岡山駅西口バスタ―ミナル。

この図からもわかるように、JR岡山駅、東西連絡通路の西側に、線路と平行して、島形状のバスターミナルが設けられています。



島の外側は、バスの待機スペース。

内側が、バスの乗降スペースです。



島の中央には、きっぷうりば・待合室を設置。



表札は「岡山駅西口 バスセンター」と表記していました。



待合室の様子。

ガラス張りで開放感のある待合室です。木製の椅子が並んでいました。



きっぷうりば。

各事業者別の窓口配置となっています。



中国JRバス、両備バス、下電バス、岡電バスの計7窓口を有します。



室内の一角には、トイレ(バリアフリー含む)がありました。



ここからは、発着するバスの様子を紹介します。

21番のりばに停車する、岡山電気軌道の岡山桃太郎空港行き。

いわゆる水戸岡デザインのバスです。(水戸岡鋭治さんは岡山県の出身)



岡山電気軌道の空港リムジンバスには「チャギントン」のラッピングバスも入ります。



こちらは、中鉄バスの岡山桃太郎空港行き。

岡山駅と岡山桃太郎空港を結ぶ空港リムジンバスは、岡山電気軌道と中鉄バスの2社運行です。

かつては、競合関係にあった時代もありましたが、現在は共同運行が行われています。



24番のりばに停車する、両備バス「岡山エクスプレス津山号」津山駅行き。

一般道を走行して、岡山地区と津山地区とを結びます。



26番のりばに停車する、広交観光「サンサンライナー」広島バスセンター行き。

外側から入線中のバスは、中国JRバス「吉備エクスプレス大阪号」大阪駅JR高速バスターミナル行きです。



とさでん交通「龍馬エクスプレス」が高知駅から到着しました。

岡山と四国とを結ぶ高速バスは、高知、松山、徳島の3都市間が存在します。

高松はJR線「快速マリンライナー」の利便性が極めて高く、現在は高速バスの設定はありません。



22番のりばに停車する、岡山電気軌道の一般路線バス。



夜行バスの発着タイム。

27番のりばに停車する、下津井電鉄「ルミナス・マスカット」新宿駅行き。



早朝の夜行バス到着タイム。

TDL・東京から到着した、両備バス「ままかりライナー」と、博多・小倉から到着した、西日本鉄道「ペガサス号」が並びました。



27~29番のりばは、貸切バスの乗降スペースとしても使われます。



バスターミナルと岡山駅東西連絡通路を繋ぐ階段。

エスカレーター、エレベーターも完備しています。



階段を上がると、JR岡山駅、東西連絡通路が見えます。

この通路を使う事で、JR改札口や、東口側への移動が便利な構造になっています。



岡山駅は、各都市を結ぶ高速バスが集まりますが、それは鉄道も同様です。



東海道・山陽・九州新幹線をはじめ、瀬戸大橋を渡って四国4県、山陰へは米子・松江・出雲、鳥取と、都市間ネットワークが豊富な一大拠点。



バスターミナルも、駅も、旅情に溢れ、見ているだけで楽しい場所です。



西口バスターミナル周辺に戻りました。

飲料の自動販売機コーナー。



コインロッカー。



岡山市コミュニティサイクル。

「ももちゃり」



ウォーターステーション。

岡山市水道局の水道水が飲めます。



駅近に何店かコンビニも。

このように、バスターミナル周辺には、バス旅に役立ちそうな施設・設備がたくさんありました。



最後に、岡山駅西口バスターミナルが作られた「岡山駅西口交通広場整備事業」について紹介します。

かつての岡山駅は、東口と西口を繋ぐ動線が狭い地下道しかなく、かつ東口のバスターミナルは満杯状態でした。対して西口は、建物の密集、人口の減少や街の空洞化といった状態で、両地区は、JR岡山駅を挟んで様々な課題を抱えていました。そこでJR岡山駅の橋上駅舎化、東西連絡通路の新設、西口の交通広場拡張、バスターミナルの設置、商業施設の開発等が行われる「岡山駅西口広場整備事業」が始まります。ただし、この事業は、鉄道用地の一部を流用する必要があり、JR岡山駅は在来線ホームの数を減少させて用地を確保。列車の発着する線路の整理を行う、一大プロジェクトとなりました。

2003年(H15)に事業化し、2010年(H22)に事業完了。バスターミナルが開業し、都市間高速バスや、岡山空港リムジンバス等が、東口から移ってきました。岡山空港や、高速バスが利用する山陽自動車道の岡山インターチェンジへは、東口よりも西口の方が近い事から、この移転は、バスの所用時間短縮にも繋がりました。反面、旧来からの賑わいをみせる岡山駅東口や、繁華街である表町(天満屋BC)から、空港リムジンバスや都市間高速バスが姿を消す(残っている路線もあります)デメリットもありました。

とは言え、東口時代の都市間高速バスは、路線によって停留所が、ドレミの街前だったり、ワシントンホテル前だったりと、わかりやすさには難がありました。西口移転後は統一され、わかりやすくなると同時にJR改札口が近くなり、交通結節点としての機能がより拡充されています。

<撮影2021年12月・2022年8月>



※掲載した一部の画像は、宿泊先の窓から撮りました。

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出雲大社連絡所

2022年11月07日 | 中国


島根県出雲市大社町に位置する、出雲大社連絡所です。

一畑バス、出雲観光タクシー、出雲一畑交通、中国JRバスが発着します。



ここは「縁結びの神様」で有名な、出雲大社の最寄り停留所。

参拝に便利なバスターミナルです。



まず、位置関係を説明すると、出雲大社連絡所のバスターミナルは、出雲大社の本殿や神楽殿の付近に位置します。

そのため、本殿に近いのが利点。もし、正門から参道を歩いて参拝したい場合には、少し戻る必要がありますが、JR出雲市駅から路線バスで来たならば、一つ手前の「正門前」で降車すれば、正面鳥居の近くに停車するので便利です。



ターミナルには、空調の効いた待合室を設置しています。



待合室の室内。



誰でも使える「安心コンセント」がありました。

さりげない、おもてなしです(^^)



フジカラーのベンチが、観光地感を引き立てていました。



この場所には窓口がありましたが、2021年3月をもって廃止され、今は無人化しています。



トイレ。



コインロッカー。



一畑グループが経営する「観光センターいずも」。

民芸品や銘菓、土産物を販売する、観光ショッピングセンターです。

出雲大社とバスターミナルの中間に位置し、出雲大社側から見ると、この裏側にバスターミナルがあります。



それでは、境内へ。



大注連縄で有名な、神楽殿。



そして、御本殿。

大国主大神がまつられています。



十九社。

全国的に10月は「神無月」と呼ばれますが、出雲の国では「神在月」と呼ばれます。

神在祭の期間中、全国の神々が出雲大社に集まるからです。この十九社は、集まった神々の宿となる場所。いわば神様のホテルです。



では、バスターミナルに戻りましょう。

「観光センターいずも」と「食事処いずも」の間にある、小道を進みます。



出雲大社連絡所のバスターミナルに戻ってきました。



ターミナルの奥は、バスの車庫になっています。



出雲大社連絡所の時刻表(2022年8月現在)を見てみます。

JR出雲市駅~出雲大社連絡所間は、経由地違いながらも30分間隔という高頻度運行。

島根半島の最西端、日御碕(ひのみさき)への路線や、日本海側うさぎ地区への路線も発着します。



また、出雲空港や玉造温泉を結ぶバスも運行しています。(2022年8月現在)

その他、夜行高速バスの到着停留所としても使われており、朝には東京から「スサノオ号」、大阪から「くにびき号」が到着します。

(※こちらは停留所名が異なり「出雲大社連絡所」ではなく「出雲大社」になります)



系統図(2022年8月現在)



ここからは、発着するバスを見ていきましょう。

一畑バス、JR出雲市駅行き。

メインの行先で、観光客の姿が多くみられるのが特徴です。



出雲観光タクシー「うさぎ線」、猪目交流センター行き。

一畑バスの「うさぎ線」を引き継いだ、出雲観光タクシーが運行します。

「うさぎ(鵜鷺)地区」とは、鵜峠(うど)、鷺浦(さぎうら)からなる、日本海沿いの港町を意味します。



一畑バス、日御碕(ひのみさき)行き。

島根半島の西側海岸線を走行し、日御碕まで向かいます。

30分あれば終点まで行けるようなので、出雲大社だけではなく、日御碕地区にある「日御碕灯台」や「日御碕神社」を組み合わせて観光してもいいかもしれません。



最後に駅前通りを走る、一畑バス。

縁結びの神様、出雲大社。

新しい出会いを求めて、旅行に出かけませんか。

<撮影2022年8月>


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呰部

2018年10月19日 | 中国


岡山県真庭市にある、呰部です。

備北バスと、真庭市コミュニティバス「まにわくん」が発着します。



備北バスのバスポール。

この停留所名が読めますか?(私は読めませんでした(^^;))

・・・呰部と書いて、「あざえ」と読みます。



呰部を発着するバスは2種類です。まずは備北バス。

呰部~高梁バスセンター間を、毎日5往復運行しています。(平日のみ呰部~水田下町間の運行もあります)※2018年9月現在



こちらは真庭市のコミュニティバス「まにわくん」の時刻表。

真庭市に含まれる呰部は、2005年3月に周辺の9町村が合併するまで北房町と呼ばれていた地域です。現在の真庭市では市内の交通空白地の交通手段を確保するために、デマンドと定時定路線合わせて32ルートのコミュニティバスを運行しています。呰部を発着する「北房・久世ルート」は幹線に位置づけられ、白ナンバーの有償運送により、路線バス廃止代替の役割を担っています。



真庭市役所から、エンゼルサービスが受託する「まにわくん」が到着しました。

真庭市は、東西に約30km、南北に約50kmの規模を持つ大きな自治体だけに、福祉を目的としたコミュニティバスといえども幹線は長距離を走ります。真庭市役所へは、ここからひたすら国道を走行して約50分の道のり。運賃は大人1乗車200円。営利目的ではあり得ない破格の価格です。



続いて、高梁バスセンターから備北バスが到着しました。



終点の呰部に到着。折り返し、高梁バスセンター行きとなります。



呰部には待合室があります。以前は営業所機能もありました。



今も残る「備北バス 呰部営業所」の表札。



待合室に入りました。



窓口は閉鎖されています。



呰部営業所が存在していた当時の管内路線図。

現在の呰部からは、右下の高梁駅前とか記載された高梁バスセンターへ5便。右上に向かって水田下町(水田新町)へ平日のみ1便を運行しているのみです。

ちなみに「まにわくん」の「北房・久世ルート」は、右上の落合への路線をトレースしており、その先も備北バスのエリアから中鉄北部バスのエリアに移り、真庭市役所へと向かいます。

昔はバス事業者のエリアで路線が切れていましたが、コミュニティバスとなった現在は自治体のエリアで路線が切れるようになりました。



最後に、集落を散策してみました。

新見、落合、高梁と、3方向の道路が集まる旧来の交通の要所。宿場町のような雰囲気を味わえます。



再び呰部に戻りました。

時間帯によっては、備北バスと「まにわくん」を乗り継ぐ事も出来ます。備中高梁駅(伯備線)~美作落合駅(姫新線)が繋がるので、バス旅にも使えそうです。

-追伸-
上の画像にチラリと写っていますが、呰部の車庫内に、元東急バスと、新宿で活躍していた元小田急箱根高速バスの西工が駐車していました。(まさか旅先の岡山で再会するとは思いませんでした(^^))この2台の嫁入り先は、備北バスもしくは中国地方のバス事業者になるのかもしれません。



<撮影2018年9月>
コメント (15)
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高梁バスセンター

2018年10月16日 | 中国


岡山県高梁市にある、高梁バスセンターです。備北バスが発着します。



高梁バスセンターは、JR伯備線の備中高梁駅に隣接するバスターミナルで、2017年2月に建て替えオープン。移転してきた高梁市図書館を核に、カフェや書店などが含まれる複合施設に生まれ変わりました。これからの街づくりの拠点として、賑わいの創出や、地域の活性化が期待されています。



JR伯備線の備中高梁駅。

改札を出ると・・・



すぐ目の前にあるのが、高梁市図書館です。

「TSUTAYA」を運営しているカルチュア・コンビニエンス・クラブが図書館の管理者となっており、俗に「TSUTAYA図書館」と呼ばれる施設内には、スターバックスコーヒーや蔦屋書店、観光案内所などが入居しています。



4階フロアのフォトスポットから撮影。

3~4階フロアには大方が図書館と聞いて想像するような、いわゆる図書館らしい図書館といった雰囲気を持つ一方、玄関口である2階フロアは図書館、蔦屋書店、スターバックスコーヒ-、観光案内所が混在していて、コーヒーの香りが漂う、ちょっとイイ感じの空間が広がっていました。



魅せ方にもこだわっていて、背の高い書棚にはダミー本を入れてあったりと、館内のデザインにはこだわりが感じられます。

(※この複合施設内は、バスセンターも含めて撮影禁止(一部除く)なので、当記事では撮影可能場所や、建物外である公道や駅ホーム側から撮影した画像を掲載しました)



さて、ここからはバスセンターの紹介です。

備北バスがやってきました。



バスセンターがあるのは1階フロア。バスが入ります。



入口はこんな感じ。



中央に降車ホームと待合所が設置され、その右側に2番、1番のりば、(画像には映っていませんが)左奥に3番のりばがあります。

待合所には、有人の窓口があり、そこでは定期券やバスカードといった乗車券類の購入が可能。旅行センター、自動販売機、トイレもありました。



地頭行きが停車しているのが2番のりば。右側のバスが停車しているのが1番のりばです。



発車時刻になるとベルが鳴り、バスが発車しました。



高梁バスセンターから出るところ。



図書館のあり方から考え、様々な意見のある「TSUYAYA図書館」ですが、バスという目線から見ると、利用者に興味を持たれる施設に乗り入れる事はバスの利用促進に繋がる可能性が期待出来ますし、何よりも相乗効果でバスに対する潜在的なイメージも良くなるのではないかと思いました。(もちろんバス自身も魅力を磨いていく必要もありますが)

市街地の拠点として期待される図書館とコラボした、高梁バスセンターでした。



<撮影2018年9月>
コメント (4)
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