バスターミナルなブログ

全国のバスターミナルやバス旅の紹介(※ブログ内のデータは原則として撮影時のものです)

・高速ツアーバス問題とその後

2015年04月29日 | ツアーバス 乗合移行
2015年4月1日までに貸切バスの運賃料金制度が、新制度に移行しました。これで、高速ツアーバス問題で露呈する事になった改善すべき点は、大きなものには手術がされた事になると思います。

これまで高速ツアーバスには、どのような問題があったのでしょうか。そして、どのような対策をとったのか。私なりに振りかえってみました。

その1 利用者に対する告知の問題

「販売しているのは高速ツアーバスなの?高速乗合バスなの?」
「どんな会社のバスが来るのかわからない」


→「高速バス表示ガイドライン」の策定

一般の利用者が高速ツアーバスと高速乗合バスの違いを判別するのは容易ではありません。また、高速ツアーバスでは利用者が契約するのはバス事業者ではなく、旅行業者であるために、実際に乗車するバスの情報が不明瞭な状態でした。ガイドラインでは、インターネットや紙媒体における広告の表示、バス車両における表示など、情報の”見える化”が行われています。

その2 運転手さんの運転距離の問題

「運転手さんは無理な乗務をしていない?」


→交代運転者の配置基準見直し

高速乗合バスにおいても、貸切バスにおいても、これまで定められていた「交代運転者の配置基準」に、新たな基準が加えられました。例えば、貸切バスではワンマン運行の上限が昼間で一運行500kmまで(条件により600kmまで)、夜間で400kmまで(条件により500kmまで)といった具合に定められています。

その3 停留所の問題

「駐停車禁止の場所でツアーバスが乗降している」
「停留所がなくて乗合移行出来ない」


→大都市では、協議会が道路管理者や既存のバス事業者、自治体、警察などと調整し、停留所を確保

高速ツアーバスの乗合移行で、難航したのが停留所の確保だったそうです。大都市では自治体や警察が停留所の新設に難色を示した事もあり、既存停留所の共用化や、大型バス駐車場を停留所として活用するなど、乗合移行への準備が進められました。

その4 市場競争の問題

「高速ツアーバスと高速乗合バスは同じ土俵で勝負していない」


→高速ツアーバスは乗合化

2地点間の移動を目的とした高速バスでは、旅行業法に基づいて自由度の高かった高速ツアーバスと、道路運送法に基づいて制約の多かった高速乗合バスの2つの制度が混在していました。新高速バス制度では、幅運賃制度を高速乗合バスに採用。需要に応じた柔軟な価格設定が可能となりました。また、高速ツアーバスが乗合バスに移行した事により、自らがバス事業者となり、安全面でも責任を持つ事になります。貸切バス事業者への乗合委託も同様に委託者の責任が明記されました。

その5 貸切バス運賃の問題

「ダンピングによって、貸切バス事業者が十分な利益を得ていない」


→貸切バス運賃料金制度の見直し

2000年の規制緩和によって貸切バス事業者の数は増加しました。そのうち旅行会社が企画してパンフレットやインターネットで集客する「メディア販売」が増えてくると、貸切バス事業者は旅行会社の影響を大きく受ける事になります。結果的に皺寄せを受けたのは貸切バスの運賃で、高速ツアーバスに限らず、貸切運賃の市場価格は大きく下がり、公示された運賃以下での契約も行われました。

新しい運賃料金制度では、コストを適正に反映した運賃・料金をバス事業者が受け取り、安全運行に必要な措置をとれるようにしています。また、貸切バスの運送契約における「書面取引の義務化」や、運賃・料金制度を守らないと「行政処分」の対象となるのはバス事業者だけではなく、関与が疑われた″旅行事業者″にも旅行業法に基づく措置がとられるなど、著しい運賃や料金の値下げ等の安全を阻害する行為を防止する仕組みも設けられています。


・・・ここまでまとめてみましたが、「こんな問題点もあるよ!」とか、「こんな改善もされたよ~」、なんてご意見もあるかと思います。他にも「高速ツアーバスの登場で、経営の苦しい地方バス事業者に影響が出た」というのも浮かびましたが、これに関しては2002年の規制緩和から他の乗合バス事業者の参入も可能となったので、競争相手の登場は想定出来るものでした。結果的に競争相手としては乗合バスよりも、高速ツアーバスの方が影響が大きかったので「高速ツアーバスのせいで・・・」となるのも理解できるものの、本質を見るには、規制緩和を考慮する必要もあると考えます。

最後に、高速ツアーバスは違法だったのか?合法だったのか?

当時の国土交通省の見解では、「正規の貸切契約に基づき運行されている限り、企画・実施旅行業者に道路運送法の問題は生じない。」とされています。すなわち、旅行業者による高速ツアーバスという運送形態は認められている状態でした。ただ、これには続きがあり、「道路運送法や労働基準法、道路交通法等の関係法令への違反行為の教唆、幇助となるような行為は行わないこと(重要なところを抜粋)」と記されています。裏をかえすと、貸切バスの営業区域外での契約や、労働基準法違反となるような長時間の運転を強いたり、定められた最高速度を違反する速度での走行を強いるような行為が行われていたケースも存在しました。

結局のところ、高速ツアーバスという行為自体には問題はなく(当時)、法令を逸脱した行為に問題があり、中には質の悪い商品も存在し、そのような商品でも消費者が気が付かず購入出来てしまうシステムが、高速ツアーバスの根となる問題だったのではないでしょうか。


改善すべき点に手術は行われましたが、術後には経過を診る事も重要であり、監査能力がどこまで対応出来るのかという課題は残ると思います。インバウンド需要の増加や、東京オリンピックへの対応など、これからバスが担う役割は増えていきます。バス業界がより良いものへと進化していく事を願い、今回の記事を終わります。

追伸:4月30日文章を一部直しました。
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九州内のみを走行するツアーから乗合に移行したブランド

2014年01月12日 | ツアーバス 乗合移行
2013年8月に高速ツアーバスから乗合バスに移行した「九州内のみを走行するブランド」を紹介します。


※「関東で見られるツアーから乗合に移行したブランド」はコチラ



「サンマリンライナー」 サンマリンツアー
高速ツアーバス時代はサンマリンツアーが企画・実施していました。乗合移行後もサンマリンツアーが博多~宮崎間を毎日3往復運行しています。



「南九号」 南九州観光バス
高速ツアーバス時代はラド観光九州が企画・実施していました。乗合移行後は南九州観光バスが「南九号」ブランドで、博多~鹿児島間を毎日1往復運行しています。乗合移行組としては日本最南端の事業者。



「ハッコーライナー」 ハッコートラベル
高速ツアーバス時代はハッコートラベルが企画・実施していました。乗合移行後もハッコートラベルが博多~延岡・日向間を毎日1往復運行しています。



「みとシティライナー」 山口運送
高速ツアーバス時代は山口運送が企画・実施していました。乗合移行後も山口運送が博多~宮崎間を毎日2往復運行しています。



「YOKAROバス」 YOKARO
YOKAROバスは会員制バスでしたが、高速ツアーバス同様に乗合移行しています。乗合移行当初はSOUDAが運行していましたが、2013年9月からYOKAROによる運行となりました。博多~平戸、佐世保、湯布院など8路線を運行。

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関東で見られるツアーから乗合に移行したブランド その1

2013年08月28日 | ツアーバス 乗合移行
2013年7月31日の高速ツアーバス乗合移行期限を経て、多くの高速ツアーバスが高速乗合バスに移行しました。新たに登場した高速乗合バスをどれだけ知っていますか?ウィラーエクスプレスやキラキラ号等は耳にした事はあるとは思いますが、実際のところは数が膨大過ぎて把握しきれていない方も多いと思います。(私も同じ状態でした)

そこで、関東で見る事が出来る高速ツアーバスやバスツアーから乗合移行したブランドを50音順に並べてみました。

※「九州内を走るツアーから乗合に移行したブランド」はコチラ

・2013年12月28日 「ゴーゴーライナー」追加
・2014年1月12日 「さわやか信州号」追加



「あおぞらライナー」 青木バス
高速ツアーバス時代は青木バスが企画実施していました。三重県に本社を構え、中部国際空港セントレアと松坂・伊勢を結ぶリムジンバスの運行も開始しています。



「アップル号」 弘南バス
高速ツアーバス時代は弘南バスが企画実施していました。「ノクターン号」でお馴染み、青森県津軽で古くから乗合事業を営んでいた事業者です。



「アミー号」 ウエスト観光・山一サービス・武井観光
高速ツアーバス時代はアミイファクトが企画実施していました。乗合移行後はウエスト観光、山一サービス、武井観光の共通ブランドです。



「WILLER EXPRESS」 南部WILLER EXPRESS・WILLER EXPRESS関東・ニュープリンス高速バス・ベイラインエクスプレス・WILLER EXPRESS北信越・WILLER WXPRES東海・WILLER EXPRESS関西・南部バス
高速ツアーバス時代はウィラートラベルが企画実施していました。高速ツアーバス時代から業界を牽引してきた最大手。乗合化によってグループ9社と共同運行1社(南部バス)を編成しています。関東では見られませんが日本高速バス、WILLER EXPRESS西日本も「WILLER EXPRESS」ブランドです。



「ウェルカムライナー」 中央交通バス
高速ツアーバス時代は中央交通トラベルクラブが企画実施していました。事業者名のローレル観光バスは中央交通バスに変更されています。



「MKナイトシャトル」 MK観光バス
高速ツアーバス時代はエムケイ観光バスが企画実施していました。同社は2013年4月から京都~滋賀間で高速乗合バス「MKハートシャトル」の運行も開始しています。



「えんぶり号」 弘南バス
高速ツアーバス時代は弘南バスが企画実施していました。「アップル号」と同じく乗合移行しています。



「O.T.B. LINER」 オー.ティー.ビー. 天領バス
高速ツアーバス時代は「オリオンバス」ブランドでオリオンツアーが企画実施していました。乗合移行後はオー.ティー.ビー.・天領バスの共通ブランドとなり、貸切バス型の受委託便も多く運行しています。



「きときとライナー」 イルカ交通
高速ツアーバス時代は「ドルフィンライナー」ブランドでイルカ交通が企画実施していました。乗合移行によって、既に名古屋~高岡間を運行していた乗合バスのブランド名「きときとライナー」に統一されています。



「キラキラ号」 旅バス
高速ツアーバス時代はロータリーエアサービスが企画実施していました。昼行路線も多く、軽井沢や草津温泉といった観光路線も運行しています。



「グリーンライナー」 丸一観光
高速ツアーバス時代は丸一観光が企画実施していました。石川県七尾に本社を持つ。事業者名にちなんで車体に「01」がデザインされています。



「グレースライナー」 グレース観光
高速ツアーバス時代はグレーストラベルインターナショナルが企画実施していました。グレース観光は東京都内の事業者で東阪間や東名間の乗合バスを運行しています。



「KBライナー」 千葉みらい観光 三栄交通
高速ツアーバス時代は「KBツアー」ブランドで高速バスツアーズが企画実施していました。乗合移行後は千葉みらい観光、三栄交通の共通ブランドとして運行されています。



「ゴーゴーライナー」 ユタカコーポレーション
高速ツアーバス時代は豊観光トラベルが企画実施していました。2013年12月の運行開始。新宿~名古屋間と新宿~大阪間の2路線で運行を始めました。



「コトバスエクスプレス」 琴平バス
高速ツアーバス時代は新日本ツーリストが企画実施していました。香川県琴平に本社を構えます。香川・徳島から運行していますが、シャトルバスに乗り継ぐことによって愛媛や高知へのアクセスも可能です。



「さくら高速バス」 桜交通 インフォマティック
高速ツアーバス時代はさくら観光が企画実施していました。発着地によって「東京シティライナー」や「白虎ライナー」というブランドがありましたが、乗合移行後は「さくら高速バス」に統一されました。桜交通とインフォマティックの共通ブランド。



「さわやか信州号」 アルピコ交通
「さわやか信州号」はいわゆる高速ツアーバスではなく、上高地や安曇野等への登山・観光のためのバスツアーでした。2013年のゴールデンウィークより乗合バスとして運行されています。



「サンシャインエクスプレス」 サンシャインエクスプレス
高速ツアーバス時代は「サンシャインツアー」ブランドで日本案内通信が企画実施していました。サンシャインエクスプレスは兵庫県のバス事業者で東阪間の乗合バスを運行しています。

その2へ続く
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関東で見られるツアーから乗合に移行したブランド その2

2013年08月28日 | ツアーバス 乗合移行
その1に引き続き、高速ツアーバスやバスツアーから高速乗合バスに移行したブランドを50音順に紹介します。



「JAMJAMライナー」 ジャムジャムエクスプレス
高速ツアーバス時代は日本ユース旅行が企画実施していました。東京と仙台に営業所を構えます。貸切バス型の受委託便も多く運行しています。



「STAR EXPRESS」 WILLER EXPRESS北信越
高速ツアーバス時代はウィラートラベルが企画実施していました。「STAR EXPRESS」ブランドで自社運行しているのはWILLER EXPRESS北信越のみですが、貸切バス型受委託便ではウィラー各社が「STAR EXPRESS」ブランドで貸切バス事業者へ運行を委託しています。



「スマイルライナー」 高知駅前観光
高速ツアーバス時代は高知駅前観光が企画実施していました。高知駅前観光は高知市内と高知竜馬空港とを結ぶリムジンバスも運行しています。



「旅の散策」 富士セービングバス
高速ツアーバス時代は富士セービングバスが企画実施していました。昼行便も多く運行しています。



「たびのすけバス」 青垣観光バス
高速ツアーバス時代はマアトが企画実施していました。乗合移行後は兵庫県に本社を構える青垣観光バスが東阪間を運行しています。



「ナイトライナー」 東京富士交通
高速ツアーバス時代はフジトラベルが企画実施していました。乗合移行後は東京都に本社を構える東京富士交通が東阪間、東仙間の乗合バスを運行しています。



「中日本 HighwayBus」 中日本エクスプレス
高速ツアーバス時代は「MKツアー」ブランドでMKツアーランドが企画実施していました。乗合移行後は石川県のバス事業者である中日本エクスプレスが富山、石川、福井と東京を結ぶ乗合バスを運行しています。



「NET WORK」 泉観光バス 中央交通バス
高速ツアーバス時代はアップオンが企画実施していました。泉観光バス、中央交通バス(旧ローレル観光バス)によるブランドです。



「ハートライナー」 神姫観光バス
ハートライナーは高速ツアーバスでの運行はありません。神姫バスツアーズが企画実施する東京ディズニーリゾートへのバスツアーからの派生だと思われます。



「花バス」 トラビスジャパン
高速ツアーバス時代はトラビスジャパンが企画実施していました。長野県に本社を構え、夜行便の運行はなく昼行便をメインに運行しています。



「VIPライナー」 平成エンタープライズ
高速ツアーバス時代は平成エンタープライズが企画実施していました。シートのラインナップが豊富で、東京、新宿、なんば、京都等にラウンジを併設しているのが特徴です。



「ブルーライナー」 広栄交通
高速ツアーバス時代はOK商事が企画実施していました。関東では見られませんが、つくしの観光バス(大阪~博多)も「ブルーライナー」のブランドです。



「マイ・エクスプレス」 海部観光
高速ツアーバス時代は海部観光が企画実施していました。定員12人の日本一豪華なバス「マイ・フローラ」があまりにも有名ですが、3列シート車や4列シート車の運行もしています。



「ミルキーウェイエクスプレス」 さくら観光バス
高速ツアーバス時代は旅クラブジャパンが企画実施していました。さくら観光バスは埼玉県に本社を構え、東名間、東阪間、東仙間の乗合バスを運行しています。



「ムーンスター号」 イーグルバス
高速ツアーバス時代はイーグルトラベルが企画実施していました。イーグルバスは埼玉県で一般路線バス、空港リムジンバスの運行もしているバス事業者です。



「ユタカライナー」 ユタカ交通
高速ツアーバス時代はユタカ交通が企画実施していました。ユタカ交通は大阪府のバス事業者で東阪間以外でも、大阪府~長崎県、佐賀県、福岡県など関西~北九州間路線に力を入れています。



「ロイヤルエクスプレス」 ロイヤルバス
高速ツアーバス時代はロイヤルホリデーが企画実施していました。ロイヤルバスは福岡県のバス事業者で関東へは東京~福岡間の路線が乗り入れます。

…2013年7月31日の高速ツアーバス乗合移行期限を経て、高速乗合バスに移行したブランドを紹介しました。掲載したのは33ブランド。こんなにあるんですね~(*^.^*)

個人でコツコツと撮影・調査したので見落としや間違い等あるかもしれません。訂正等ありましたらコメント頂けると助かります。なお、文中のデータは2013年8月現在のものです。

<撮影2013年8月>
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・高速ツアーバスから高速乗合バスへ 私の謎

2013年08月05日 | ツアーバス 乗合移行
「高速ツアーバス」が路線化されて「高速乗合バス」になりました。

私は高速ツアーバスが高速乗合バスに移行し、JRバスや京王バスといった既存の高速乗合バスと同じシステムで運用されるものと思っていましたが、実際にフタを開けてみると、なんとも不思議な謎があります。

謎 その1 「予約なしで当日直接現地に行っても乗車出来ない」

HPにこの内容の記載がある高速乗合バスがいくつかあります。最初は高速ツアーバス時代の説明文が、乗合化後も放置されているだけではないかと思っていました。しかし、それにしては記載しているHPの数が多すぎます…。しかも、イーグルバスのHPでは、新路線(「ムーンスター号」川越・新宿・秋葉原~京都・大阪間)のページに……”路線バスですが、【完全予約制】ですので、ご予約なしで当日現地にお越し頂いてもご乗車出来ません。”……という内容の記載もあるのです。

もちろん、高速ツアーバスからの移行組でも、空席が残っていれば予約無しで停留所から乗車出来る事業者もあります。「路線バスだから予約しなくても空席が残っていれば停留所から乗車出来る」というこれまでの常識は必ずしも通用しない時代になったのかもしれません。

謎 その2 「予約後、乗車までに決済が必要」

これも多くのHPに記載されています。○日前購入運賃なら話はわかりますが、実際には運転手さんへの支払いを全く受け付けていないかのような書き方をしている高速乗合バスもあります。もしかしたら、バスの運行は乗合、支払いは旅行商品にでもなっているのでしょうか?

私にとって謎の多い、乗合バスです。
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・海部観光 高速ツアーバスから高速乗合バスへ

2013年08月03日 | ツアーバス 乗合移行


これまで高速ツアーバスとして運行されてきた海部観光(徳島)の「マイ・エクスプレス」が、8月2日の徳島発から高速乗合バス化されました。折り返しとなる8月3日からは東京発の運行も始まっています。画像は夜行便の発車に向け、始発となる東京駅(鍛冶橋駐車場)に到着する「マイ・エクスプレス」。



東京駅(鍛冶橋駐車場)から発車するシーン。

「マイ・エクスプレス」は”4列シート・トイレ無し”、”3列シート・トイレ付き”、”ゆったり3列シート・豪華トイレ付き”、”2列個室仕様幅広ゆったりシート・豪華トイレ付き”と、4ランク、4往復のラインナップで運行しています。



場所は変わり、新宿高速バスターミナルです。「マイ・エクスプレス」の乗合化によって、4往復のうち2往復が京王の新宿高速バスターミナルに乗り入れるようになりました。停車しているのは”ゆったり3列シート”のエアロクイーン。



新宿高速バスターミナルに乗り入れない2往復は高速バス西新宿停留所から発車します。停車しているのは”4列シート”のエアロクイーン。後方には”3列シート”のガーラも見えます。



高速バス西新宿から発車する便は大阪を経由します。「阿南・徳島・大阪~新宿・東京駅」の方向幕。



再び新宿高速バスターミナルです。こちらの「マイ・エクスプレス」は”2列個室仕様幅広ゆったりシート”の「マイ・フローラ」。弘南バスの「津輕号」と並びました。



車両には乗合の文字があります。



ターミナル内にある阿南津乃峰の表示。新宿高速バスターミナルから徳島への路線は初めての事です。



弘南バスの「津輕号」も新宿高速バスターミナルには今年の7月に乗り入れたばかりです。黄色の車体とピンク色の車体。新宿高速バスターミナルに新たに2つの花が咲きました。
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・8月1日 高速乗合バスの動き

2013年08月01日 | ツアーバス 乗合移行
2013年8月1日になりました。高速ツアーバスの乗合移行期限を過ぎ、今日からは高速ツアーバスというものは存在しません。高速バスは全て乗合バス(路線バス)として運行します。そんな乗合完全移行の初日である8月1日の様子をレポートしたいと思います。
(わかりやすく書くために画像の時間は一部前後しています。)

※以下画像多数



朝の新宿駅西口、降車専用停留所付近です。各地方から乗合化された夜行バスが新宿に到着しました。



仙台から到着したジャムジャムエクスプレスの「JAMJAMライナー」。



大阪から到着した平成エンタープライズの「VIPライナー」と、仙台から到着したウィラーエクスプレス関東の「WILLER EXPRESS」。



こちらは大野観光自動車。貸切バスですが、運転手さんの左側のガラスに白く「乗合」と貼られています。



早速、新高速バス制度の"貸切バス型管理の受委託※"によって委託された高速乗合バスを見る事が出来ました。オー.ティー.ビー.の「O.T.B.LINER」で、富山・金沢・福井からの到着です。

※貸切バス型管理の受委託…新高速バス制度によって、条件によっては乗合バスの運行を貸切バス事業者に委託出来るようになりました。委託側にも運行管理に一定の責任があり、これによって自社の乗合バスの運行を効率化したり、繁忙期にバスの増便がしやすくなる等、期待されています。



琴平・高松・徳島から到着した琴平バスの「コトバスエクスプレス」。



乗合の文字と行き先表示。



博多・小倉・新山口から到着した天領バスの「O.T.B.LINER」。



前面の行き先表示。



乗合の文字と側面の行き先表示。



さて、場所は変わって高速バス西新宿停留所です。新宿発昼行便が停車しています。基本的にバス停留所に直接集合するのではなく、各バス事業者の案内所等(待合所)に集合して受付、その後に係員さんに誘導されてバス停留所に到着し、バスに乗車という形をとっているようです。



再び場所は変わり、新宿南バス駐車場。長野県の松本や諏訪と新宿を結ぶトラビスジャパンの高速乗合バスです。



13時。西武バスの新宿駅西口停留所です。8月1日から「新宿・池袋~新潟線」(西武バス・越後交通・新潟交通の共同運行)に新しい系統が新設されました。新たに大宮駅、長岡駅を経由し、新潟の万代シテイバスセンターから先の佐渡汽船ターミナルまで延長したものです。画像は13時00分発、越後交通の佐渡汽船ターミナル行き。



これまで長岡地区の停留所は高速道路上のバスストップでしたが、今日から長岡駅に直接乗り入れる系統が新設されて長岡地区での利便性が高まりました。高速ツアーバス乗合化による対策なのかもしれません。



西武バスの停留所では「長岡新潟線」と案内されています。(2013年8月1日現在の時刻です)



16時。場所は大きく変わり、今、ウィラーが力を入れている川崎駅東口停留所です。



16時20分発、ベイラインエクスプレスの「WILLER EXPRESS」名古屋駅太閤通口行きが到着しました。



夕方の時間でしたが、ここから5人(くらい?)の乗客の方が乗車して行きました。



最後は東京駅付近の鍛冶橋駐車場です。

17時45分発、桜交通の「さくら高速バス」西若松駅東口行きです。桜観光の高速ツアーバス時代には「白虎ライナー」という名称でしたが、乗合バス移行後は郡山・福島方面の「東京シティライナー」なども含め、全て「さくら高速バス」というブランド名に統一されました。


…7月31日から8月1日まで2日間にわたり、高速ツアーバスの乗合化を追いかけてみました。過去にこれだけ多くの高速路線バスが誕生した日はありません。TVや新聞等でも大きく取り上げられ、改めて高速ツアーバスの乗合化というのは社会的にも関心の高い出来事だったのだと再認識した次第です。私にとって忘れられない2日間になりました。

<撮影2013年8月1日>

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・7月31日 高速ツアーバスから高速乗合バスへ その1

2013年07月31日 | ツアーバス 乗合移行
2013年7月31日、いよいよ高速ツアーバスの乗合移行期限の日がやってきました。いわゆる高速ツアーバスとして運行出来るのは、この日の昼行便まで。夜行便からは高速乗合バスとして運行をする事になります。そんな7月31日の様子を撮影してきましたのでレポートしたいと思います。

以下、画像多数です。



早朝6時の新宿。前夜に全国各地を出発した高速ツアーバスが続々と到着します。



まだ運用を開始していない新宿駅西口の降車バス停留所。徳島から海部観光が企画実施・運行する高速ツアーバス「マイ・エクスプレス」が到着しました。車両は「マイ・フローラ」。



フジトラベルが企画実施、東京富士交通が運行する高速ツアーバス「ナイトライナー」。高速乗合バス移行に向け、車両の側面には行き先サボの準備がされています。



ロータリーエアーサービスが企画実施、旅バスが運行する高速ツアーバス「キラキラ号」。



こちらも側面に行き先サボの準備がされています。ツアーバス表示との組み合わせも貴重なものに…



ウィラートラベルが企画実施し、ウィラーエクスプレス西日本が運行する高速ツアーバス「WILLER EXPRESS」。



この車両は乗合化によって事業者が変わるようです。事業者名変更の準備がされています。



海部観光の「マイ・エクスプレス」。ステッカーでしょうか?「貸切」の文字がすぐに外せるようになっているように見えました。



以上、高速乗合バス移行に向けて準備が進められている到着便の様子でした。



さて、場所は変わってWILLERバスターミナル新宿西口。まだ昼行便の高速ツアーバスは運行可能ですが、ウィラー各社は他社に先駆けて31日の昼行便から高速乗合バスに移行しました。



7時前、WILLERバスターミナル新宿西口に南部ウィラーエクスプレスの仙台行きが入って来ました。ここから発車する最初の高速乗合バスになります。



7時00分発の仙台駅行き。隣に停車しているのは7時30分発の名古屋駅太閤通口行き、ウィラーエクスプレス東海の車両です。どちらも乗合化により、これまで「WILLER EXPRESS」表示だったLEDに、行き先の表示がされるようになりました。



側面のサボは「仙台」。



南部ウィラーエクスプレスの事業者名。



WILLERバスターミナル新宿西口から最初の高速乗合バスが発車しました。仙台までいってらっしゃい!!



8時。「Ponta EXPRESS」の出発式。村瀬社長の安全運行をお願いする言葉と共に、名古屋駅太閤通口行きベイラインエクスプレスの運転手さんへ、ポンタくん人形の贈呈が行われました。



ベイラインエクスプレスの事業者名。



8時45分、WILLER EXPRESS高速路線バス開業式。



ウィラーでは、これまで「高速ツアーバス時刻表」が配布されていましたが、乗合化によって名前が「高速バス時刻表」になりました。



WILLERバスターミナル新宿西口の時刻表。(2013年7月31日現在のもの)



これまでアリーナによって企画実施・運行されていた新宿~長野間の高速ツアーバスは、乗合化によってウィラーエクスプレス北信越による運行になりました。画像の車両はシートタイプ「リラックス」。「WILLER EXPRESS」ブランドでの運行です。



これまでのアリーナの車両は、シートタイプ「スタンダード」として、「STAR EXPRESS」ブランドで運行されています。



長野の行き先表示もされていました。



事業社名はウィラーエクスプレス北信越。

その2へ続く

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・7月31日 高速ツアーバスから高速乗合バスへ その2

2013年07月31日 | ツアーバス 乗合移行
2013年7月31日、高速ツアーバスの乗合移行期限の日となりました。その1に引き続き、7月31日の様子をレポートしたいと思います。



夕方18時20分。東京駅八重洲口、鍛冶橋駐車場から発車したのは、桜観光が企画実施、桜交通が運行する高速ツアーバス「東京シティライナー」福島行きです。高速ツアーバスの運行は、この日の昼行便まで。高速ツアーバスの歴史が間もなく終わろうとしています。



場所は変わり、新宿駅西口。これまで高速ツアーバスの乗降が行われていた場所ですが、この日からは高速乗合バスの降車停留所となりました。一足早く7月31日から乗合化したウィラーエクスプレス東海の車両が停車しています。



ウィラー各社を除くと、新宿地区で一番早く高速ツアーバスから乗合移行した便が発車したのは高速バス西新宿19時45分発、旅バスの「キラキラ号」松江・出雲行きです。



「新宿→松江・出雲」の行き先表示。



側面にも同様のサボが入ります。



こちらは21時00分発、ジャムジャムエクスプレスの「JAMJAMライナー」高松・松山行きです。



乗合の文字と「高松・松山」の行き先表示。



こちらは21時15分発、平成エンタープライズの「VIPライナー」京都・大阪行きです。TV局の取材が行われていますが、この便が代表して関東運輸局による新高速乗合バスの安全・安心運行のための点検が行われていました。



一般乗合の文字が目立ちます。



場所を新宿西口高速バスターミナルに移します。21時30分発、弘南バスの「アップル号」五所川原行きです。



これまでは高速ツアーバスだったので「貸切」表示だったのですが、今日からは「一般乗合」表示です。



再び高速バス西新宿。21時45分発、オー.ティー.ビー.の「O.T.B.LINER」大阪・徳島・高松行きです。



「高松」の行き先表示。



新宿西口高速バスターミナルです。21時50分発、弘南バスの「えんぶり号」青森行きです。



「アップル号」と並んで弘南バスの2大ツアーバスだった「えんぶり号」も高速乗合バスに移行となりました。

…まだまだ乗合化された高速バスの発着は続きますが、早朝から頑張ってきたのでここで帰宅。新しい乗合バスが多すぎて、まだまだ全容が把握出来ていません。落ち着くまで時間がかかりそうです。(^^ゞ

追伸:コメントのお返事が遅れています。申し訳ありません。

※注意:高速バス西新宿は、基本的に停留所に集合ではなく別に集合場所と集合時間(当然、発車時刻より前)が決められているケースがほとんどです。新宿地区に限る話ではありませんが、乗車する際は自分が利用する高速乗合バスの集合場所と集合時間の確認が必須です。

<撮影2013年7月31日>

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・ウィラーピンクのバス停留所 川崎駅東口

2013年07月29日 | ツアーバス 乗合移行


ウィラーグループの川崎駅東口停留所予定地に立ち寄ったところ、バスポールが完成していました。



夜になると「W」の文字や側面がピンク色に光るタイプです。高速乗合バス移行が行われる2013年7月31日現在、関東ではこのタイプのバス停留所は川崎駅東口と、とうきょうスカイツリー駅の2箇所のみで採用されています。



営業開始前なのでカバーがしてあり、画像では見にくいのですが、発着する運行事業者の名前が表記されています。平成エンタープライズも、この場所を使うのですね。
コメント (3)
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