先週は札幌でした。過去に3回程歌出演したYOSAKOIソーラン祭り、今年は20周年を迎えました。
ブログ初めにいきなりですがこの祭りかなり変わってしまいました。
審査方法もそうですがその基準も随分変化したように思います。
参加するチームの踊り内容、テーマやレベルも。それでも私が参加した「三石なるこ会」
は昔と変わらず浜のおばちゃんパワーで勝負。結果はファイナルにもセミファイナルにも
残らなかったのですが。三石の衣装は華やかな他チームとは違って袢纏にはちまき。
袢纏はリバーシブルになっていて裏は本物の大漁旗で作られています。
この大漁旗は地元のものもありますが、チームを作った時旗が足りなくて色々な漁師の方
から譲ってもらったそうです。その中には気仙沼のものもあるんだって。
その一枚一枚に漁師魂が込められていて今回、震災があったこともあり、皆の背中には
漁師仲間におくる応援メッセージを背負った想いがあるのです。
踊りは三石らしい腰を低くした力強い振り。若者チームのようなスピード感溢れるもの
ではありませんが、ソーラン節が改めて労働歌であるという事を感じさせる踊りです。
そしておばちゃん達皆体格が良いです。海では昆布取り、農場の人は牧草投げ、
そんな仕事を何十年もやっているのですから足腰はかなり鍛えられて当然ですよね。
2002年に大賞をとったあの黄金時代(笑)には120人の踊り子がいましたが今年は50人いません。
それが一番残念だったかな。でも何でしょうかね、私はこのチームを通してスピリチュアルなもの(?)
をたくさん教えてもらいました。本来の祭りとはという話題になってしまうのですが
この土地の人にしか出来ないんですよ。全国にヨサコイとか色々ありますけど、
何故ヨサコイを歌うの?何故ソーランを踊るの?と考えた事ってあるんでしょうかね。
あまりそんな事を言うと世間様から非難されますからこの辺にしますが。
そうそう、三石の自慢の地方車を紹介しましょう。
パレードの時に音響機材を積んだトラックを先頭に踊り子達が続きます。
これが三石地方車!乗せているのは本物の船ですよ。
地方の上から。今年は大漁旗いっぱい、実際に漁で使う灯りもつけます。
歌はこの上で歌います。今は色々なチームが歌付きで演舞していますが
この祭りで最初にシンガー付き演舞をしたのはこの三石なるこ会なのです。