茨城県つくば市のいちはら病院内の施設にて
いつものようにアフタヌーンコンサート。
この日は今までで一番聴いてくださった方が多かったかな。
でも、毎回楽しみにされていたあの方がいらっしゃらなかった。
勇気を出してスタッフに聞いてみると、やっぱり。
97歳、私の祖母と同じ年齢でした。いつもお着物をお召しになって
ピアノのレッスンも受けていました。花束をくださった時もあります。
この様な施設では何度も通うようになると、利用者様と仲良くもなります。
でも、施設では、「また次回」というのは無いんです。
勿論、お別れ際には「また会いましょう」と言いますよ。
でもね、次に行った時にはもうお会い出来なくなってしまった、
というこんな悲しい事をこの日も理解しなければならない、本当に悲しい。
だから、一期一会、その時に出来る限りの事をお見せして、
出来る限り喜んでいただけるように一回一回精一杯やります。
この日悲しかったけど、まだ続けます。精一杯喜んでいただける様に。
だって、私達の世代がこうして平和に音楽活動が出来るのは
施設にいらっしゃるような我々の人生の先輩達が
青春を投げ打って必死に日本を作ってきてくれたおかげだと思っているのです。
だからボランティアとか慰問とか言わないで欲しい。
若者の義務ですよ。感謝と敬意を持って。