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Retro-gaming and so on

カラミざかり

暇つぶしに「小説家になろう」への投稿小説とか読んでるんですが。

スマホで読むのがキツイ。何がキツイって、広告が邪魔なのだ。
PC使えばAdblockなんかで広告を一切排除出来るんだけど、スマホだとキツイ。ヘタすれば広告だらけの画面と対峙する事になる。
しかも何故か、「小説家になろう」だと、エロ系の広告ばっか入ってくるんだよなぁ。DMMとかエロ漫画系のダウンロードサイト。
別にエロ漫画自体は嫌いでもねぇんだけど、とにかくウザい。しかも周期的に同じ広告が入ってくるんで、どーしても気になってくるのです。

・・・ついつい気になって買っちまったよ(苦笑)。その名も「カラミざかり」。広告で出てた絵が綺麗だったんで、ついつい・・・だったんだけど・・・。失敗したorz。つまらんエロ漫画だった。

まぁ、エロ漫画につまるもつまらんも無いかもしれないけど、この「カラミざかり」は今まで読んだエロ漫画の中でも殆どワースト、って言って良い類のブツである。絵は綺麗。それだけ。
何がダメか。まあ、エロ漫画もいまやジャンルが細分化されてるようで、これはNTRと呼ばれるジャンルに入るんか?いや、違うような気がするが・・・・・・。
何がダメかってこの漫画。主人公もヒロインも魅力が0なのだ。主人公は「何も行動を起こさない男」。ヒロインはこいつ白痴なんじゃねーの?って程単に「シチュエーションに流されるまま」の自己が無い女。こんなんで面白いドラマが成り立つわけがねぇのだ。敢えてヒロインのキャラが立ってるトコ、ってのは「名器」だ、と言う事だけらしい。なんだそれ。
NTRだろうとフツーのエロ漫画だろうと、ヤリまくりだろうと、キャラが立ってないと漫画としては面白くない。当たり前の話。過去読んだエロ漫画で、例えばモノリノって作家が描いてる「ヤリまくり」の漫画でさえ、ヒロインは魅力があるのだ。それは抵抗1つとってもそうなんだけど、このカラミざかりのヒロインにはホンマ何もないのだ。ただヤラれるだけ。そうじゃない、って向きの意見の人もあるかもしれんけど、結果表面に見えなければ漫画として意味がないだろ、と。NTRだとしたら、そこまでして独占したい「人間性」が垣間見えないと意味がないだろ、と。そしてこの漫画は主人公が徹底して「何もしないだけの男」なんで感情移入のしようもない。ただのエロシーンが連続していく。
NTRじゃないかもしれない、ってのは結局このヒロインは主人公の彼女でさえない。じゃあNTRとしても成立せんのだよな。しかも主人公が「憧れている」としよう。でもその「憧れるだけの」魅力がちっとも無いのだ。全く中身が無いカラッポの女。それがヒロインの飯田である。まぁ、そういうのが趣味の人がいるのかもしれんが、まるで白痴の女に一体どう憧れろと言うんだ、とか俺だったら考えるな。
ハッキリ言って、この漫画の登場キャラで言うと、ハゲが主人公だった方がよっぽど面白い漫画になっただろう。この作者、こんな「何もしない受動的なだけの主人公とヒロイン」を描いておいて、話の展開とかキツくなかっただろうか。途中で嫌にならなかったのかなぁ(だから完結までやたら時間かかったんじゃないか、とか邪推してる・笑)。


ちなみに、もう一つ。この漫画、絵は綺麗なんだけど、漫画としてはヘタクソな部類に入ると思う。シーンの切り替わりとかで話の繋がりがイマイチ見えなくなるのだ。最後半に入ると抽象シーンらしきモノまで入ってくるので、何がなんだか、一回で読み解くのもちとツラい構成難になっている。

NTRだったらNTRで完結する・・・エロ漫画じゃないんだけど、喜国雅彦の「月光の囁き」の方がメチャクチャ面白かった、って言っておく。「カラミざかり」。残念ながら名作「月光の囁き」の足元にかすりさえもしなかった。
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