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マハロ船長の航海日誌2

ぶぶ漬けでもどうどす?

お茶漬けのことを京都の人は”ぶぶ漬け”というのだそうですが、京都の家を訪ねたときに「ぶぶ漬けでもどうどす?」と言われたら、それは「早く帰れ」という意味だそうです。逆に言えば客人としての心得は「ぶぶ漬けでもどうどす?」と言われる前に退散するのが粋人というものなのでしょう。


我らがヨットの大先輩が、そのむかし式根島の吹の江にアンカリングしたときに、舵誌に珠玉のエッセーを書いていたT氏のヨットと隣り合ったそうです。男ばかりのヨット乗りの中で、大先輩のヨットには珍しく女性もいたせいかどうかは定かではありませんが、夜になるとグラスを片手にT氏がやってきて、話に花が咲いたのか、なかなか帰らなかったそうです。
ヨット界の紳士の誉れ高いT氏ですから、”ぶぶ漬けでもどうどす?”と、そっとささやけばきっとそそくさと退船したんじゃないでしょうか(笑)


諸磯の我らの艇には前オーナーが残していったまだ封も開けてない高級ウイスキーが何本もあります。もしコックピットでグラス片手にくつろぐ我々の姿が見えましたらどうぞ気軽に飲みに来てください。でも・・・しかし・・・もしも・・・万が一・・・”ぶぶ漬けでもどうどす?”と言われたら、そこんところは”察して”くださいね(笑)


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コメント一覧

マハロパパ
redsunさん
前オーナーのかなり昔の写真です。
まだまだ身軽だったのでしょうね。
マハロパパ
行燈入道さん
私の田舎では、なかなか帰らない人のことを「長っ尻(ながっちり)」な人と呼びます。
楽しい席であればあるほど退散のタイミングは難しいですね。
redsun
吹の江のこの位置は岩に飛び移らないと着岸できない、
エキスパートですね
行燈入道
「ぶぶ漬けでもどうどす」の話、子供の頃に聞いた
上方落語にありました。まだ子供だったので本音と建前
なんて事が理解できなくて、大人の世界の不気味さを
感じ深く印象に残っております。
しかし人様のお宅にお邪魔した時の、退散のタイミング
は難しいモノですね。
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