見出し画像

マハロ船長の航海日誌2

海陸風

海岸地帯に見られる、昼は海から陸へ、夜は陸から海へと風向が変化する風を「海陸風(かいりくふう)」と呼びます。

私が住んでいる三浦半島の相模湾に面する側では、典型的な海陸風が吹きます。

夜は北東からの陸風が吹いていますが、夜が明けると朝凪がやってきて、日が昇るにつれ徐々に南西からの海風が吹き上がります。そして夕刻には夕凪がやってくる毎日です。

ところが、東京湾側の横浜ベイサイドマリーナあたりでは、海陸風は存在しますが、相模湾側とはちょっとタイミングが異なるのです。
北東の陸風は午前中の10時頃まで残ります。凪は「昼凪」。経験的には11時~1時くらいは凪いでいる感じでしょうか?
そして海風は午後2時くらいからようやく吹き始めます。

そういう風のパターンは分かっているのに、9~10時頃に出航して、しばらくすると昼凪につかまり、あきらめて帰航し、ちょうどYBMの港口に入った頃に海風が吹き始めるという残念なセーリングがしばしばです。

そして、いつもこう呟く。『ああ、もうちょっと我慢すれば良かったのになあ!


2021/8/29
今日は、その海陸風を見越して、集合を12時に遅らせ、機走で沖合に着いた頃に吹き始めるだろう海風をとらえて、ひとときのセーリングを楽しもうと目論んだのですが、今日に限っては北東の風は一日中吹きました。


「うれしい誤算」というやつですね。


風力も、強すぎず、弱すぎずの Gentle Breeze 。夏場としては最高の風をいただきました。ありがとう。


浦賀航路最北端のブイのところでUターン。ウインド・アビーム(ビームリーチともいう)でも、しっかりと風を孕んで走ります。
もう少し風が弱ければスピンネーカーの展開を試したかったのですが、今日はやめときます。


今日が8月の最終の週末。中旬頃の長雨(私は入院していた頃)で、クルージング計画が狂ってしまった人が多かったかもしれません。たとえ天気が良かったとしてもコロナ禍で遠出を自粛した方も多かったことでしょう。なんともやるせ無い夏でしたが、最後に天気の神様が良い風を恵んでくれたようです。「末吉」というやつですね。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

コメント一覧

マハロパパ
行燈入道さん
時間差があるのは随分前から気付いていたのですが、
先日、転流時間差についての調査報告をネットで見つけたのです。
小田原あたりから東京までの範囲での調査なのですが、転流時間は西から東へと移動していました。三浦半島の西側と東側での時間差は確かにあるのでした。
行燈入道
夏も終わりますね。東京湾と相模湾側では
そんなに風の吹く時間に差があるのですね。
しかし8月最後の週末、楽しめたようで何より
でした。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「ヨット」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事