マハロ船長の航海日誌2

風について① 〜風は息〜

風とは・・・・・

 

気象予報士の資格を持つキャプテンT島氏であれば、私とは別の説明がありましょうが、根っからの文化系のマハロパパとしては・・・・・

 

風とは"地球が息しているのだ"と説明させていただきます。

 

"地球の息"は、地球上の万物の生長を促し、烈風は怠惰な人間を叱咤し、爽風は悩める人間に生きる悦びをもたらします。

ヨットとは風をエネルギーとする遊びでありますが、なにしろ""なので、強くなったり弱くなったり、荒い息づかいかと思えば無呼吸症候群に陥ることさえあります。

そんな"風=息"を利用しての風上への間切り航行をするなんぞ "摩訶不思議" でありますから、"ヨット乗りは風を操るマジシャン"と言って良いかも知れません。

まぁ、それは格好つけすぎた言い方かもしれません。しかし、ヨット乗りは風を愛し、風に愛される生き物なのであります

 

 

ところで、先日開催された諸磯ヨットオーナーズクラブの50周年記念誌(所属艇名鑑)を読むと、風に関係ある船名が結構あることに気付きました。

 

我らが「Alizé (バンドフェット30) 」は”フランス語で貿易風"です。トレードウィンドという命名も検討したのですが、この船のフランス人設計者のジャン・マリー・フィノ氏に敬意を表してフランス語の船名にしたのです。

 

なんと、ドイツ語で貿易風という意味の「PASSAT (J/V 9.6 CR)」という艇もありました。

・・・葉山マリーナには、"トレードウィンド"というヨット(しかもバンドフェット)を見つけて驚きました。

"アリゼオ(Aliseo)"は、イタリア語での"貿易風"という意味ですが、この船名はまだ知りません。・・・

 

「Meltemi (ヤマハ31S)」は、"ギリシャの海から吹き付ける北東の強風の季節風"を意味します。

 

「マハエ(真南風) (ヤマハ25マーク2)」は、"沖縄で夏の時期に安定して吹く南東の季節風"を意味します。

 

「KONA (リベッチオ )」は、ハワイ語で「南風」の意。"コナウィンド"は暖かく湿った風で、その反対が乾燥した爽やかな北東風の"トレードウィンド"です。ハワイ島にはコナという地名があり、コナ・コーヒーはハワイ土産の定番ですよね。

 

「WIND DANCER  (YAMAHA30CR-S)」はどんなダンスを踊るのでしょう。なんとなくコンテンポラリーダンスみたいなダンスじゃないかと思います。知らんけど。

 

「大風神(エスプリドバン30)」とは、これまたコワモテな船名ですが、めっちゃ強風で走りそうですね。

 

「Oriental Wind 」 とはサントリー「伊右衛門」のCM曲なのだそうですが、どんな風なんでしょうね?

 

「PUFF (ベネトーファースト36s7)」は、”周りより強く吹く風”。ガストとかブローとも言いますね。私は、パフといえばPuff, The Magic Dragon(Peter, Paul & Mary)が思い出されます。この歌を聞くと今でも目頭が熱くなってしまいます。

(https://youtu.be/4XBh6EDblGI?si=kov34KR-pxHnwEN1)

 

「凛風 (First31.7 )」は、"凛とした風"ということで、なんかいい感じの船名ですね。命名にはオーナーのどんな想いがあるのでしょうね。

 

「Viento (Swing28)」は"スペイン語で風"を意味します。ド直球な命名ですね。

調べてみると、風は"ラテン語でventus"、"ルーマニア語でもventus"、"イタリア語(およびポルトガル語)でvento"、"フランス語でvent"、"英語(およびドイツ語、オランダ語)でwind"。皆ラテン語からの派生だと分かりますが、意外なことに"ギリシャ語ではanemos"。ちなみにアネモネという花は春風が吹く頃に咲くので"wind flower"とも呼ばれるそう。

 

各々のオーナーが、各々の思いを込めて命名されていると思いますが、風の力で走る乗り物なのだから風に関係する名前が多いのはしごく当然でしょう

 

 

2024/11/21 本日もシングルハンドにて出航。

しかし、外海は白波模様、油壺湾内に入り紅葉見物でお茶を濁しました。

 

以前の「風」についての記事→ココをクリックも見てね。


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コメント一覧

マハロパパ
yokoyamanohazure さんへ
カイマナヒラは習い初めの頃、よくやった曲です。リズム感良く、楽しい曲ですね。
yokoyamanohazure
まだ意味はわかりませんが本当に美しい曲で、また外見からは想像できない(失礼。)きれいな声ですね。まずは私は「カイマナ・ヒラ」を練習します、ありがとうございました。
マハロパパ
yokohamanohazure さんへ
たしか、行燈入道さん(あるいは行燈入道さんの奥様)はハワイ島の火山灰にアレルギーがあって、敬遠しているとか聞いたことがあります。
今、ウクレレでKalani Pe’aさんのKu’u Poli’ahuというマウナケアを歌った曲をみんなで練習しています。YOUTUBEでも見れますが美しい曲ですよ。
yokohamanohazure
ハワイ島は行ったことがないんですよ、東西で風の向きが違うのですね。昨日、この記事を拝見して昔某コンビニのCMで流れた森高千里のSWEET CANDYと言う「南風が夏の街を通り抜けてく」と言うフレーズが浮かんだのですが、最近すぐに歌手名や曲名が出て来ません。困ったものです。ウクレレでソロでメロディーを弾けたら良さそうです(サビしか知りませんが)。
マハロパパ
yokohamanohazure さんへ
ハワイ島では、トレードウィンドの吹きつけるヒロの気候と、コナウィンドの吹きつけるコナの気候との違いが行ってみるとよく分かりますよ。
ハワイ島キラウェア火山では、息をしてるというより、「くしゃみ」をしてますね。
マハロパパ
ホノムボーイ さんへ
旅客機も、偏西風という風を利用して空を飛んでますから、現代では、風が吹けばANAが儲かる、かもです。
yokohamanohazure
風を利用するだけあってヨットは風に関する名前が多いですね、何もわからない私にはなぜ風上へ向かえるのか理解できません。ハワイ島のコナは南風が吹く場所という意味なのでしょうか?地球が息をしている、なんかそういう気がして来ますね。
ホノムボーイ
風が吹けば・・・
そのお蔭で発電が出来たり、とても恩恵が多いですね。
大昔だったら、桶屋しか儲かりませんでしたが?!
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