先日、大阪出張のついでに新西宮ヨットハーバーに行ってきました。
このヨットハーバーは横浜ベイサイドマリーナに次ぐ規模であるとともに、関西ヨットクラブ(KYC)という名門クラブがある関西屈指のヨットハーバーなのです。
まず目につくのが、前庭にヒールした状態に据えられたSUNTORYマーメイド号。
この艇は、2004〜5年に65歳の堀江謙一さんが単独無寄港世界一周で使った艇(全長13.1m)で、このヨットハーバーに寄贈展示されています。
建物の中に入ると、今度は
1989年:に単独太平洋横断(サンフランシスコ-西宮)に世界最小(全長2.80m)のヨットで成功した『マーメイド号』が展示されています。
小さい!というか小さすぎる!セールはジブ1枚の変則的なリグ。
堀江さんは、1962年に19ftのMERMAID号で『太平洋ひとりぼっち』の航海をした以降、こういう超小型ヨットとか、空き缶カタマランとか、氷上ヨット(これだけは失敗)とか、ソーラーボート、足漕ぎボート、波力を利用したボートとか、変則的な冒険にもチャレンジしていているので、彼の肩書きは"冒険家"なんです。
白石康次郎さんが、あくまで外洋ヨットレースの世界でのチャレンジしてるのと比し、ちょっと異なる冒険をしてますね。
さらに、ハーバー内に入って目の前に見えてきたのが『SUNTORYマーメイドIII号』(全⻑6.05m)です。これは、今年サンフランシスコのゴールデン・ゲート・ブリッジ下から和歌山県の日ノ御埼沖まで、世界最高齢83歳での単独太平洋横断を達成したときのヨットです。
昔、これと同じくらいの19ftのヨットに乗ってましたが、「これじゃ東京湾を出ることが出来ないなぁ。」と思って26ftに買い替えた経験がありますが、堀江謙一さんなら太平洋も渡ってしまうのです。まさにヨット界の鉄人!
無造作にポンツーンにもやってあるだけですが、これからどうなるのでしょうね。やっぱりどこかに寄贈されるのかな?
ベネトーの36ftセンターコックピット艇を目の保養に(つまり買う気は無い、という意味)見せてもらいました。
売り物なので船内の写真は撮りませんでしたが、広くて快適そうでした。バウ側キャビンとスターン側キャビンがどちらもドアで仕切られプライバシーが保たれ快適そうです。
ただセンターコックピットはコックピットがずいぶん高い位置にあり、こういうヨットの乗り心地はどういう感じなんでしょうね。
まぁ買いもしない人間が何をか言わんや、というところですけどね。
夜は、餃子の王将。ザ関西の味(笑)