「横浜にも鉄道博物館があるんだよ!」と友人から聞いて、「本当?!」とびっくりしたのですが、本当に横浜駅のスグ近く(徒歩5分!)にありました。
(チケットが1枚ずつ違う写真なのがなんだか嬉しい。)
なんだ、実物じゃなくて”模型”かぁ…なんて、あなどれません。
とても精巧につくられた世界各国の鉄道模型がずらりと並んでいます!
(機関車も電車も、世界の鉄道の模型が勢ぞろい!)
さらに驚くことには、これらの鉄道模型、すべて原信太郎さんという一人の手仕事によってつくられたものなのだそう!
装飾部分も、細かい文字は真鍮をエッチングして作ったり、装飾性の高い手すりはロトワックス鋳造を行ったり… 様々な技法を使って細部まで忠実に再現しています。
(映像(右下)も交えて細部まで見せてくれるのが嬉しい展示です。)
(外観だけでなく、内部の装飾や旅を楽しむ人の様子まで…細かく再現されています!)
あまりにも忠実に作られているので、この原鉄道模型をもとに、”幻の電車”が復元されたこともあるそうです。
(JR九州で話題の豪華列車「或る列車」。
元々は明治時代につくられたものの、発注主の九州鉄道の国有化によって実際に客を乗せての走行はされなかった”幻の列車”なのだそうです。2015年にこの原模型をもとに復元されたのだとか!)
さらに、見た目が忠実なだけではなく、実際に電線から電気をとって走る仕組みになっているんだそうです。
これらの模型、原さんは小学生の頃から作り続けられているものなのだとか…うーん、すごい…
(これが小学生の頃につくられた模型。小学生の工作っていうレベルじゃないですね…)
(パンタグラフも手作り…!)
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さて、館内で最も大きな部屋にあるのが、こちらの巨大なジオラマ!
”一番ゲージ”というサイズの鉄道模型の中では、世界最大のジオラマになるそうです。
(モデルはリヨンの駅だそうです。)
ここでは、本物の運転台で模型の運転が体験できたりもします。
(こちらはやはり大人気。私が行った時(昼すぎ)にはすでに整理券配布終了でした〜)
建物や自然の精巧なミニチュアを見ているだけでも面白いです。
時折、アナウンスとともに”原模型”が走行してきます。メンテナンスしているから、今でもちゃんと動くのがすごいですね。
ちなみに、この模型の線路も実際と同じ”鉄”を材料に作られているそうです。だから、電車の走る音まで本物そっくりに再現されているんだそうです。こんなところにまでこだわりが…!と驚いてしまいます。
晩年の原さんは、こんなジオラマを自分の家の中に作ってしまったそうです。(シャングリ・ラ博物館)”好き”を極めるって本当にかっこいいなぁ…
なお、私が伺った日は、「きかんしゃトーマススペシャルギャラリー」という企画が開催中でした。(こちらの展示は終了。)
(転車台にはトーマスの仲間がたくさん!初期のテレビの撮影に使われた模型なのだそうです。)
(カメラを構えていて、トーマスが走ってくるとちょっとびっくりしますが…)
模型以外にも、原信太郎さんの撮影した写真や動画、収集した「001」番の切符の数々や、鉄道プレートなど… 様々なジャンルに精通されていることに驚きっぱなしでした。
(たくさんのスチルカメラ、8mmや16mmのフィルム、買い集めた世界各地の鉄道模型に切符…興味の広さと深さにも驚きます。)
(作るだけじゃなくて、世界各地の鉄道模型も購入されていたそうです。
こちらは国際電話をつなぎっぱなしにしてオークションで入手したという「ヴッパータールの懸垂電車模型」。美しいです。眺めているだけでもわくわくしますね…)
ビルの1フロアですが、模型の走る姿から、その細部の装飾まで、じっくりと見ごたえのある博物館でした。
駅のすぐ近くなので、横浜〜みなとみらいに出かけたらふらりと足を踏み入れてても楽しいと思います。
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■ DATA■
営業時間 :10:00~17:00(最終入館 16:30)
休館日 :毎週火曜日(祝日の場合は翌営業日に振替)
入館料 :大人 ¥1,000 中学・高校生 ¥700 小人(4歳以上)¥500 (消費税込)
入館方法 :博物館にて当日券をご購入ください。
アクセス:JR「横浜駅」徒歩5分、横浜高速鉄道みなとみらい線「新高島駅」徒歩2分
神奈川県横浜市西区高島一丁目1番2号 横浜三井ビルディング2階 (google map)
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