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築山 節著『脳が冴える15の習慣:記憶・集中・思考力を高める』を読む

2007年10月13日 | 折々の読書
歳のせいか,こういうタイトルの本に弱い。すぐ買ってしまう。しかも,最近は確かに頭がぼんやりしていて気力が湧かないのである(笑)。この本に書いてあるように,「人から話しかけられたときにパッと反応ができない,周囲の変化に疎い,人から物忘れを指摘される,同じことを繰り返し考えている」(103頁)ことが自覚できてしまっているのだ(笑)。これ以上進行させないため(笑)にも,脳神経外科専門医である著者のお薦めを詳しく読んでみた。

15の習慣とは数が多いが,脳の活動に関して,集中力,前頭葉の働き,記憶力,コミュニケーション能力,などにグルーピングされている。まとめてしまうと,ベースになるのは早寝,早起き,細かいことを億劫がらずにやること,自分を律するルール作り,机の片付けなどなど当たり前のことである。これはIT化によって当たり前の生活習慣が当たり前でなくなったことの証明であろう。この習慣のうちには私が既に行っていることもあるし,そうでないことも多い。

例えば,音読,散歩,ブログなどは実行中である。強いて言えばチェロなどの楽器演奏も脳の活動にはよいはずだ(牽強付会かも(笑))。
やっていないことは,家事(少しはやっている),机上の片付け,脳ドック。これからやってみようと思うことは,○書類の片付け方に自分流の簡単なルール(書き出す)を作り,それによって場所を決めて書類を置く(ファイルする)こと。これは仕事の上でも急務であるので是非行ってみたい(笑)。
○何でも書き出すこと。目標を決めたらそのための手段や日程を書き出し,失敗したらそのレポートを作っておく。手帳には会議など受け身の予定だけでなく,その準備の時間や行動予定を予め書き込んでおくことなどに応用できる。○寝る前に復習をすること。そうすると睡眠中に頭の中で整理される(されない場合も多そうだ)。○行動のためには腹八分目にすること(笑)。○何でも面倒がらずにやること。あの『いつまでもデブと思うなよ』(岡田斗司夫著)でも体重、食べたものの記録は律儀に記録せねばならないのだ。昔の人は皆小まめに動いていたことを思い出そう(笑)。

しかし,こういった行動には偶然という大敵がいる。いくら準備をしても,あるいはしようとしても急な飲み会などでフイになることが多い。それを機会にまたもとどおりということもある。防御策としては,アルコール摂取量を控え目にして帰宅後の作業のための体力を温存させておけばよいかも知れない。できれば,だが。いずれにせよ,自制力が重要で,これこそ脳の最大の働きどころだろう。

■築山 節著『脳が冴える15の習慣:記憶・集中・思考力を高める』(生活人新書202)2007年9月,日本放送協会

(付記)
私はウォーキング(個人的には「行進」と言っているが(笑))で5kg程度痩せた。それだけでも身が軽くなったように感じ,以前よりは行動的になったように思う。
デブは片付けが苦手である(個人比(笑))。第一,動けない,動かない。それは「後で片付けよう」という発想に固く結びついている。これは片付けも仕事のうちと発想を転換しなくてはならない。それが次の仕事のスピードアップに繋がる。

以前,新聞か雑誌の記事か忘れたが,ドイツ人は「人生の半分は片付け」と考えているということを読んだことがある。そのとおりではないか。整理する時間がもったいないと考えていては結局何も片付かない。片付かないから無秩序が混乱を生み能率を妨げる。片付けを正規化して生活や仕事に組み込むことで人生の大問題の少なくとも半分は片付く(笑),ということか。


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