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思い出の汽車たち 5

2025年01月27日 | 汽車・鉄道
佐倉機関区の8620
前回に続いて、8620型蒸気機関車です。



総武本線佐倉機関区で給炭台脇に待機する58680号機*です。当時の機関車の多くは煙突トップに火災防止用の回転火粉止め**を装備していました。この大正の名機も例外ではなく、せっかくの化粧煙突も台無しでした。

ネガカラー写真なのですが、色被りがひどく、修正に苦労しました。
撮影した頃は色温度という言葉を知らず、なぜ黒い色の機関車が赤っぽかったり青っぽかったりするのか分かりませんでした。

今から思うと、蒸気機関車は難しい被写体だったと思います。黒い車体を黒く写すのが難しいし、狭軌ゆえにボイラーの下の動輪などは陰になって真っ黒になってしまいます。走行中ならなおさら。光線状態や風向き、煙や蒸気は千変万化ですから。
私の写真術が向上しないうちにSLは消えてしまいました。(撮影年月不明。恐らく、1969年9月以前。)

*58680号機は大正11年(1922)に製造されました。主に関東地方で活躍、昭和44年(1969)9月に佐倉機関区から福井機関区に異動、昭和46年(1971)7月に同区で廃車されました。茂原市の萩原公園で保存されています。

**正式名称は「回転式火ノ粉止メ器」。回転翼、枠、金網、防煙板、給油器等から成る。沿線火災等を防止するため、煙突上部に取り付け、排気で羽根が回転して火の粉の飛散を防止する仕掛け。通称「クルクルパー」。火災防止には役だったようですが、燃焼効率が悪くなるなどのデメリットもあったようです。小さくても機関車のシルエットを損なうので、電柱(の映り込み)とともにマニアから嫌われていました。

主な更新履歴
2025/1/28 (字句の訂正) 回転花粉止め→回転火粉止め
2025/1/31  注記に**を追加しました。


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