最近、バッハの「アリオーソ」を復習しています。同じく仕上げの課題としたサンマルティーニと同じト長調なので、併せて不得意な箇所を練習しています。
「アリオーソ」Arioso(「歌うように」という曲想用語で、オペラの小アリアの意味もあり。)は音の跳躍が多く難しいのですが、何度でも練習したくなる不思議な曲です。
この曲はカンタータ156番「片足は墓穴にありて我は立つ」BWV156のシンフォニアやチェンバロ協奏曲第5番へ短調BWV1056の第2楽章にも用いられています。
今では、この旋律だけを独立させ、チェロをはじめ様々な楽器のための編曲が流布されています。それほどの名曲ですが、バッハのオリジナルはどれなのか、どのような経緯があるのかははっきりしないようです。
いずれにせよ、祈りにも似た情熱を秘めた美しい曲であることに変わりはないと思います。
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レッスンを中途退学してから半年以上が経ちました。この頃は頸も指の故障も小康状態になっています。このままこのような復習をしながら次のステージにいければいいなと思いながら弾いています。∎
「アリオーソ」をチェロとピアノで
Bach ~ "Arioso" fron cantata 156 [HD] : Walz and Durkovic
カンタータ156番をオランダ・バッハ協会の演奏で
Bach - Cantata Ich steh mit einem Fuss im Grabe BWV 156 - Mortensen | Netherlands Bach Society
チェンバロ協奏曲第5番へ短調を上と同じ演奏で。(第2楽章は3:34から)
Bach - Harpsichord concerto in F minor BWV 1056 - Henstra | Netherlands Bach Society
バッハいいですね🎶
アリオーソ、心に沁みますね!
カンタータとチェンバロも素敵です。
ご紹介ありがとうございます。
コメントをいただきありがとうございます。
大バッハも忙しかったらしく、このような曲の使い回し、もとい、工夫をしていたのだと思います。バッハに失礼にならないようにもっとしっかりと練習しなければと思うのですが…
貴ブログではいつも勉強させていただいております。これからも期待しています。
バッハのアリオーソは私が独習しているSuzukiのCello教則本の5巻にも掲載されていることもあり、2年前くらいから私も練習していますが、良い曲で、奥が深いですよね。
今NZに住んで居るのですが、こちらの人はバッハが好きな人が多く、もちろんアリオーソも人気があるようで、「アリオーソを練習している」と言うと「ぜひ弾いてくれ」と言ってくれたりします。
私もスズキの教則本を使っています。バロック音楽なので、多くの動画のように装飾を加えるのが本来の姿と思いますが、私のレベルでは無理なので基本練習に徹しています。いえ、徹するようにしています(笑)。
いずれにせよ、アレンジものの中でもチェロによく馴染む旋律ですね。
NZのアリオーソ人気、興味深い話ですね。これからも、ご当地の話題など楽しみにしております。