今年も、数々の愚かな行動をしました。「自分版 今年の漢字」でご紹介したように、特に忘れ物あるいは物忘れが目立った一年になりました。
その中でも忘れられない6件を精選し、ランキング風に並べました。今後の戒めとします。来年は、このような記事を書かないために…
第6位 (風物詩)
雨が降りそうだったので、クルマに傘を積もうとして駐車場側の壁に一時立てかけて置いたまではよいが、そのまま発進。
幸い、雨は降りませんでしたが、帰宅すると、傘がそのままの姿で主人の帰りを待っていました…
昭和の昔は、たまに車内用のスリッパなどが路上に置き去りになっていましたね。
第5位 (孤独な散歩者の忘れ物)
デジタル一眼レフカメラを持って朝の散歩に。だいぶ歩いてから写真を撮ろうとしたのですが、シャッターが下りません。メモリーカードが入っていないのでした。昨夜、パソコンに挿してダウンロードしたまま忘れていました。
カードのないカメラはフィルムの入っていないカメラと同じ。そのままぶらぶらして虚しく帰宅したのでした。軽いD5600だったことがせめてもの救い。
第4位 (ハハのんきだね)
抜けた歯を埋め戻してもらうために歯科医院に行きました。診察が始まってから抜けた歯を忘れたことに気づきました。
私「取れた歯は今はありません」
歯科医師「歯が立ちませんね」
私「リスケしますか。待てますか」
歯科医師「待ってますよ」
ああ、歯医者が近所でよかった。
結局、入れ歯にするのが嫌で戻してはまた抜けるということを2度繰り返したのですが、持参忘れも2度繰り返しました。計算が合っているのです(笑)。
第3位 (子供の使い)
一字違いが大違いで一字違っただけで大事になることがあります。官公庁の出す本は硬い本ばかりですが、タイトルも似通っていて判別しがたいものが多いもの。歴史に関するもので「近世編」と「近代編」を取り違え、同じものを重複購入してしまいました。家に帰って本棚を見たときの絶望感は耐え難いものがありました。「子供の使いか、ここまで惚けてしまったか」と。
今どきの子供なら、スマホで写真ぐらい撮ってから出かける。
第2位 (大ポカ)
電車で出かける用事があり、ついでなので、時間を工面し途中下車をしてお寺の写真を撮るつもりでした。カメラを入れた割にはバッグが軽いような... 電車が来る前にカメラ一式を忘れていることに気付きました。痛恨のミス! あり得ないミス! 自分を信じられません。
傷心のまま途中下車せず出先に直行。圧倒的な空き時間に直面しました。
用事の方は準備万端でしたが、私用の方は笑止千万でした。
二兎追うものは一兎も得ず。歳をとったらシングルタスクで。マルチタスクはもう無理。一日一善バッチ処理、欲張るのはやめよう(笑)。
第1位 (財布を忘れたカナリアあるいは「落ち着いて行動しましょう」)
週一の公開講座の日のお昼は駅前の飲食店で食べることにしていました。その日も、その店で一品注文し食べ始めたのですが何か気持ちが落ち着きません。念のため、あくまでも念のため、カバンの中を改めると財布が見当たらないではありませんか。カバンの隅々まで何度も探してみましたが財布は姿を現しません。ウソでしょ!?
食事が喉を通らなくなりました。食事よりも思考実験優先。もちろん、生れて初めてで先行事例がありませんし、他人の体験を聞いたこともないので対処法がありません。自分ひとりなので、現役時代のように、お金を貸してもらえそうな同僚や頼りになる上司もいません。ダッシュするか。いえいえそれはなりませぬ。では、他のお客に借りるか。いえいえそれもなりませぬ。
万事休す。店の隣りは交番です。『高齢者、無銭飲食で捕まる』の新聞見出しが頭をよぎります。それを読む元同僚、部下達の様子まで見えるようです。「ええっ、あの人がっ!?」、「晩節を汚すねえ」とどまるところを知らない私の想像力! そうだ! 交番に自首しよう! いや、交番で金を借りよう! いえいえそれはなりませぬ。
半分ほど残った皿を前に呻吟した挙句、取り敢えず、レジに話してみようと決意、「あの~、実は財布を…」と、しどろもどろに訳を話しはじめました。
落ち着け、自分! Keep calm and carry onだ、って何だよ、それ?
お嬢さんの目がキッと釣り上る、かと思ったら案外冷静で、紙片に証文を取られ、時間をもらいました。執行猶予(笑)。
幸い、携帯は持っていたので、即刻、妻に電話を入れ財布を持ってきてもらいました。即、代金を支払い、無事に講座に向かうことができました。
この1件は私の人生最大のピンチでした。今でも思い出すとぞっとします。もちろん、件の店にはあれから一度も足を踏み入れていませんし、スマホでの決済にも踏み込めないでいます。
そうこうしているうちに2021年に幕が下ります。今年はこんなに忘れていたのに、それを忘れなかっただけでもえらい! 自分にご褒美! 明日はこれから余ってしまうと言われている牛乳を買って来よう。そう言えばまだ丑年だもの(笑)。
よいお年をお迎えください。∎
その中でも忘れられない6件を精選し、ランキング風に並べました。今後の戒めとします。来年は、このような記事を書かないために…
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第6位 (風物詩)
雨が降りそうだったので、クルマに傘を積もうとして駐車場側の壁に一時立てかけて置いたまではよいが、そのまま発進。
幸い、雨は降りませんでしたが、帰宅すると、傘がそのままの姿で主人の帰りを待っていました…
昭和の昔は、たまに車内用のスリッパなどが路上に置き去りになっていましたね。
第5位 (孤独な散歩者の忘れ物)
デジタル一眼レフカメラを持って朝の散歩に。だいぶ歩いてから写真を撮ろうとしたのですが、シャッターが下りません。メモリーカードが入っていないのでした。昨夜、パソコンに挿してダウンロードしたまま忘れていました。
カードのないカメラはフィルムの入っていないカメラと同じ。そのままぶらぶらして虚しく帰宅したのでした。軽いD5600だったことがせめてもの救い。
第4位 (ハハのんきだね)
抜けた歯を埋め戻してもらうために歯科医院に行きました。診察が始まってから抜けた歯を忘れたことに気づきました。
私「取れた歯は今はありません」
歯科医師「歯が立ちませんね」
私「リスケしますか。待てますか」
歯科医師「待ってますよ」
ああ、歯医者が近所でよかった。
結局、入れ歯にするのが嫌で戻してはまた抜けるということを2度繰り返したのですが、持参忘れも2度繰り返しました。計算が合っているのです(笑)。
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第3位 (子供の使い)
一字違いが大違いで一字違っただけで大事になることがあります。官公庁の出す本は硬い本ばかりですが、タイトルも似通っていて判別しがたいものが多いもの。歴史に関するもので「近世編」と「近代編」を取り違え、同じものを重複購入してしまいました。家に帰って本棚を見たときの絶望感は耐え難いものがありました。「子供の使いか、ここまで惚けてしまったか」と。
今どきの子供なら、スマホで写真ぐらい撮ってから出かける。
第2位 (大ポカ)
電車で出かける用事があり、ついでなので、時間を工面し途中下車をしてお寺の写真を撮るつもりでした。カメラを入れた割にはバッグが軽いような... 電車が来る前にカメラ一式を忘れていることに気付きました。痛恨のミス! あり得ないミス! 自分を信じられません。
傷心のまま途中下車せず出先に直行。圧倒的な空き時間に直面しました。
用事の方は準備万端でしたが、私用の方は笑止千万でした。
二兎追うものは一兎も得ず。歳をとったらシングルタスクで。マルチタスクはもう無理。一日一善バッチ処理、欲張るのはやめよう(笑)。
第1位 (財布を忘れたカナリアあるいは「落ち着いて行動しましょう」)
週一の公開講座の日のお昼は駅前の飲食店で食べることにしていました。その日も、その店で一品注文し食べ始めたのですが何か気持ちが落ち着きません。念のため、あくまでも念のため、カバンの中を改めると財布が見当たらないではありませんか。カバンの隅々まで何度も探してみましたが財布は姿を現しません。ウソでしょ!?
食事が喉を通らなくなりました。食事よりも思考実験優先。もちろん、生れて初めてで先行事例がありませんし、他人の体験を聞いたこともないので対処法がありません。自分ひとりなので、現役時代のように、お金を貸してもらえそうな同僚や頼りになる上司もいません。ダッシュするか。いえいえそれはなりませぬ。では、他のお客に借りるか。いえいえそれもなりませぬ。
万事休す。店の隣りは交番です。『高齢者、無銭飲食で捕まる』の新聞見出しが頭をよぎります。それを読む元同僚、部下達の様子まで見えるようです。「ええっ、あの人がっ!?」、「晩節を汚すねえ」とどまるところを知らない私の想像力! そうだ! 交番に自首しよう! いや、交番で金を借りよう! いえいえそれはなりませぬ。
半分ほど残った皿を前に呻吟した挙句、取り敢えず、レジに話してみようと決意、「あの~、実は財布を…」と、しどろもどろに訳を話しはじめました。
落ち着け、自分! Keep calm and carry onだ、って何だよ、それ?
お嬢さんの目がキッと釣り上る、かと思ったら案外冷静で、紙片に証文を取られ、時間をもらいました。執行猶予(笑)。
幸い、携帯は持っていたので、即刻、妻に電話を入れ財布を持ってきてもらいました。即、代金を支払い、無事に講座に向かうことができました。
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この1件は私の人生最大のピンチでした。今でも思い出すとぞっとします。もちろん、件の店にはあれから一度も足を踏み入れていませんし、スマホでの決済にも踏み込めないでいます。
そうこうしているうちに2021年に幕が下ります。今年はこんなに忘れていたのに、それを忘れなかっただけでもえらい! 自分にご褒美! 明日はこれから余ってしまうと言われている牛乳を買って来よう。そう言えばまだ丑年だもの(笑)。
よいお年をお迎えください。∎