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ウェールズで出会った車両 1

2021年12月29日 | 汽車・鉄道
スランゴスレン鉄道 その1

コロナもひと段落かと思いきや、新種登場でまたもや希望が遠のくような状況が出来してしまいました。
このような時に、行方不明だったヨーロッパ旅行の写真データが出てきました。その中に、僅かですが鉄道が写ってました。移動の合間に行き当たりばったりで撮ったものですから、どこで何を撮ったのか定かではありません。
せっかくですから、これからしばらくの期間、1点ごとに思い出しながら記事にしていこうと思います。少しでも早く、どこへでも自由に移動できる世界に戻るよう祈りながら。(2008年頃の撮影、それに基づく記述です。記事内のウェールズ語の日本語表記についてはできる範囲での調べです。)

***


ウェールズのスランゴスレンLLangollen。泊まったホテルの向かい側がバーウィンBerwynという小さな駅でした。
チェックイン後に降り出した雨が強まった頃、ディー川の向こうに2両編成の気動車(ディーゼルカー)がやってきました。田舎風の駅舎を背にアイドリングしながら発車を待っています。

車体は風景に溶け込むような緑色ですが、正面は目立つように黄色に塗られています。
雨が降っていなければ模型鉄道を眺めているような情景です。蒸気機関車ならもっと絵になるのになあと思いながら、ベランダから部屋に戻りました。



しばらくして、突然、汽笛が聞こえてきました。まさかと思い再びベランダに出てみると、SL牽引列車が白い蒸気を上げながら駅を離れて行くところでした。これには驚きました。今さっきの願いが叶ってしまいました(笑)。

夕刻で暗く、雨とスローシャッターのため鮮明ではないのですが、グリーンに塗られたクラシックな蒸気機関車が英国らしい。
偶然の出会いに感謝しました。聞けば、イベント列車ということでしたが詳しいことは分かりません。暗くなってから逆機で通過していくのも目撃しました。(機関車の形式は写真がぶれていて判定が困難ですが、4900形の可能性がありそうです。)

緑色の機関車とツートンカラーの客車はかつて見たことのある輸入模型とそっくりでした。炭水車のGWRというロゴから、Great Western Railway=グレート・ウェスタン鉄道と分かります。古いものを愛するだけでなく、産業革命のプライドがある英国のことですから、列車ごと保存されているのでしょう。組織的に保存、管理、運営されているのはうらやましい限りです。(それはそうと、カーボンゼロが叫ばれている時代、保存SLはどうなるのか気になります。)

スランゴスレン鉄道ホームページ (2022年1月1日現在、トップページでこの Berwyn 駅の空撮動画がご覧になれます)

RICOH / GR DIGITAL
2022/1/1 文章の一部を修正、追加。スランゴスレン鉄道へのリンクを追加しました。

ウェールズで出会った車両1 スランゴスレン鉄道 その1


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