書店で表紙の絵に惹かれて購入しました。いわゆるジャケ買いです。
この頃の漫画の絵のレベルは向上していますね。この絵も完成度が高いです。漫画家の画力が高いのでしょうか。もちろん、本編の方の楽器もきれいに描かれていて破綻がありません。
何しろジャケ買いで、しかも途中の巻なので、肝心のストーリーはよく呑み込めていません。高校のオーケストラ部での友情やほのかな愛、そして親子関係が絡まっていくのだと推察します。みずみずしいなあと思います。それは私にはもう眩しいとしか言いようのない世界。
以前読んだ『のだめカンタービレ』は音大生ものだったので入り込む余地がまだあったのですが、高校時代はもう遥かに遠くに行ってしまった世界。小さな活字を目を細めながら読んでいると、自分がもう枯れ果ててしまったことを自覚しないではいられないのでした。∎
阿久井 真著『青のオーケストラ ⑤』(裏少年サンデーコミックス)小学館、2020年11月刊.