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『楽器は語る』-歴博へ足をのばす

2012年08月30日 | 音楽で考えた
  
 『楽器は語る;紀州藩主徳川治宝と君子の楽』と題する展示(9月2日まで)を観に、久し振りに佐倉の国立歴史民族博物館へ行ってきました。もちろん、楽器とは、琴、琵琶、笙、篳篥などの和楽器です。紀州の殿様、徳川治宝(とくがわはるとみ、1771-1852)が収集した「古楽器」の展示です。

 「楽」は、現代の俗な音楽にこれ非ず。武士の嗜みとして好ましいとされたもの。即ち、「礼楽」の楽。それが故にか、楽器への愛着のみならず、袋や箱等への気の配りよう、銘の付け方など、愛情が偲ばれます。此処では、教科書だけで知っている、律呂なども形として実感できるなど、貴重な機会でした。専門的なことは分かりませんが、観ているだけでも楽しかったです。

 余談ですが、ピッチが低い方が君子に見合うとされた雅楽。会場では実際に440Hzと430Hzの「越天楽」の演奏をヘッドフォンで比較できるのですが、442Hzに慣れた私の耳は高い方を良しとしてしまうのです(笑)。バロック・ピッチも低かったと言われていますが、洋の東西を問わず、高貴な方々の耳には低めの音が好まれたのでしょうか。

 普段、全く接することのない和楽器の「正当」を知るまたとない、そして、その佇まいに触れることができ、心地よい時間を過ごさせてもらいました。



 往復には買ったばかりのジープを使用。要するに、初の遠乗り、慣熟走行。しかし、折からの炎暑に天井は灼け、足元はエンジンの熱気で、車内でも熱中症の危険(笑)。それに、揺れと私の荒っぽい運転が加わる(慣れていないから仕方がない)。君子の乗り物ではないジープに、助手席の妻は終始、不機嫌でありました。



写真上:駐車場から博物館を望む。入口まで、焼け死んでしまいそうに遠い(笑)。
写真中:今日の昼食は館内で古代米カツカレー。この贅沢さに「古代人のみなさん、すみません」(笑)。
写真下:博物館を出ると、夏の迫力満点の空模様。9月がすぐだというのに、太陽は元気よく光芒を放つ。
(本日のカメラは久々にニコンD90)


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