札幌出張と

学会で札幌に行ってました。
昨日は朝７時半から午後３時すぎまでのセミナーに出席。
そんななか、能登半島地震が発生してＤＭＡＴの待機要請のメール受信

けれど結局、待機要請は３時間後に解除されたのですが、たとえ命令が出たとしても出動できませんでした。

セミナーはがん治療専門医のためのもので、出席は院長命令。
かたや、ＤＭＡＴ隊員になってしまっているワタシ。
はたと考えて込んでしまったんです。
あっちもこっちもできるわけないやん
これからまた同じようなことあったら、いったいどーすんねん

今回の札幌出張は他にも色々とあって、今朝、駅から職場までタクシーに乗ったときの気分はかなりブルーでした。
「○○病院の先生ですか？」
タクシーの運転手さんに話しかけられました。

行き先が職場である病院だったり、あるいは職場から乗ったりするとたいてい看護師さんですかとか、お見舞いですかとかって尋ねられます。
医療者であることを明かしてしまうと、車内で健康相談なんかが始まっちゃったりしてめんどうなので、適当に言葉を濁してやりすごすことが多いのですが、今日はしょっぱなから先生ですかと言われたので不意をつかれた感じになりました。

『ハア、そうですけど・・・』
「そうですか、いですねえ」
『べつによくなんかないですよ』
「病気の人ばかり相手でイヤになっちゃいますか？」
『ええ、まあ・・・』
「がんばってくださいな」

すこし耳の遠い初老の運転手さんでした。
思いがけず、人生経験を積んだ先輩に励まされ、少し気持ちが明るくなりました。